江國香織の「川のある街」を読んだ!
江國香織の「川のある街」(朝日新聞出版:2024年2月28日第1刷発行)を読みました。 はかなく移りゆく濃密な生の営み。人生の三つの〈時間〉を川の流れる三つの〈場所〉から描く、生きとし生けるものを温かく包みこむ慈愛の物語。 * *...
View Articleハルノ宵子の「隆明だもの」を読んだ!
ハルノ宵子の「隆明だもの」〈昌文社:2023年12月15日初版、2024年2月5日3刷)を読みました。 戦後思想界の巨人と呼ばれる、父・吉本隆明。小説家の妹・吉本ばなな。そして俳人であった母・吉本和子――いったい4人はどんな家族だったのか。長女・ハルノ宵子が、父とのエピソードを軸に、家族のこと、父と関わりのあった人たちのことなどを思い出すかぎり綴る。...
View Articleヒコロヒーの「きれはし」を読んだ!
ヒコロヒーの「きれはし」(Pヴァイン:2021年9月4日初版発行、2021年12月6日三刷発行)を読みました。 国民的地元のツレ、ヒコロヒー初のエッセイ ある女芸人の人生の「きれはし」...
View Article五島美術館で「中国の陶芸展」を観た!
「中国の陶芸展」チラシ 「五島美術館」正面玄関 五島美術館で「中国の陶芸展」を観てきました。 中国の陶芸展 「三彩万年壺」唐時代・8世紀 「緑釉牡丹文鳳首瓶 乾瓦窯」遼時代・11世紀 「白磁蓮弁文水注 定窯」北宋時代・11世紀 「白釉黒花牡丹文梅瓶 磁州窯」宋時代・12世紀 「緑釉鉄絵牡丹文長頸瓶 磁州窯」宋時代・12世紀 「白釉鉄絵牡丹文長頸瓶 磁州窯」宋時代・12世紀...
View Article嵐山光三郎の「『世間』心得帖」を読んだ!
嵐山光三郎の「『世間』心得帖」(ちくま文庫:2021年10月10日第1刷発行)を読みました。 嵐山光三郎さんは、当代で一、二と数えられる名随筆家――瀬戸内寂聴 ユーモアと博識、練達の筆であきらかにする「世間」の正体...
View Article100分de名著「forユース 言葉は背中を押してくれる」!
「100分de名著 for ユース」というスペシャル・シリーズです。今回は、100分de名著は「forユース 言葉は背中を押してくれる」、です。...
View Article柳川強監督の「風よ あらしよ」を観た!
柳川強監督の「風よ あらしよ」を観てきました。吉高由里子の圧巻の熱演につきます。 過去に本を読んで、ブログを書いたことがあります。村山由佳の「風よあらしよ」を読んだ! 以下、KINENOTEによる。...
View Article「山本理顕さん プリッカー賞(建築のノーベル賞)」!
建築のノーベル賞といわれるプリッカー賞の今年の受賞者に、神奈川県・横須賀美術館(2005年)などを手掛けた建築家の山本理顕さん(78)が決まった。主催する米ハイアット財団があ5日、発表した。賞金は10万ドル(約1500万で、授賞式は5月に米シカゴで開かれる。 朝日新聞:2024年3月6日...
View Article波戸岡景太の「スーザン・ソンダグ 『脆さ』にあらがう思想」を読んだ!
波戸岡景太の「スーザン・ソンダグ 『脆さ』にあらがう思想」(集英社新書:2023年10月22日第1刷発行)を読みました。...
View Article岡田温司の「キリストと性――西洋美術の想像力と多様性」を読んだ!
岡田温司の「キリストと性――西洋美術の想像力と多様性」を読みました。 今日、キリスト教は性に対して厳格で保守的であるといわれる。しかし中世からルネサンスにかけて、人々は、時にジェンダーの境界をさまよい、時に「クィア」と呼ばれる性的嗜好を先取りしたキリストを描いた。正統と異端のあいだで揺れる神の子のさまざまな姿に、図像と言説から迫る。民衆の豊かな想像力を伝える西洋美術史。 目次 はじめにⅠ...
View Article多和田葉子の「ゴットハルト鉄道」を読んだ!
多和田葉子の「ゴットハルト鉄道」(講談社文芸文庫:2005年4月10日第1刷発行、2020年4月1日第7刷発行)を読みました。...
View Article出光美術館で「生誕300年記念 池大雅――陽光の山水」を観た!
「池大雅――陽光の山水」チラシ 出光美術館で「生誕300年記念 池大雅――陽光の山水」を観てきました。 伊藤若冲や円山応挙ら、日本美術を変革する個性的な画家たちが輩出され、百花繚乱の様相を呈した江戸時代中期の京都画壇。その中でもひときわ多くの人々に愛された画家に、池大雅(いけのたいが)(1723 -...
View Article出光美術館で「生誕300年記念 池大雅――陽光の山水」を観た!その2
「池大雅――陽光の山水」チラシ 出光美術館で「生誕300年記念 池大雅――陽光の山水」を観てきました。 伊藤若冲や円山応挙ら、日本美術を変革する個性的な画家たちが輩出され、百花繚乱の様相を呈した江戸時代中期の京都画壇。その中でもひときわ多くの人々に愛された画家に、池大雅(いけのたいが)(1723 -...
View Article「巧みに美しく、建築と共同体問い直す」!
「巧みに美しく、建築と共同体問い直す」! 建築を通し共同体のあり方を問い直してきた――。そんな評価を得て、建築家の山本理顕さん(78)が、建築のノーベル賞といわれるプリツカー賞に決まった。その歩みは、建築や社会の制度、既成概念へ異議申し立てを続けた闘いへの連続ともいえる。 「山本理顕さん プリッカー賞(建築のノーベル賞)」! 朝日新聞:2024年3月10日 関連作品 「横須賀美術館」...
View Article是枝裕和監督の「そして父になる」を観た!(再掲)
NHKBSで、是枝裕和監督の「そして父になる」を再放送していたので、過去に観ていてブログにも書いたのですが、また観てしまいました。 是枝裕和監督の「そして父になる」を観た! 随分前に録画してあった、是枝裕和監督の「そして父になる」を観ました。子どもを取り違えられた二組の家族の戸惑いや苦悩を描いた作品。...
View Article出光美術館で「生誕300年記念 池大雅――陽光の山水」を観た!その3
「池大雅――陽光の山水」チラシ 出光美術館で「生誕300年記念 池大雅――陽光の山水」を観てきました。 伊藤若冲や円山応挙ら、日本美術を変革する個性的な画家たちが輩出され、百花繚乱の様相を呈した江戸時代中期の京都画壇。その中でもひときわ多くの人々に愛された画家に、池大雅(いけのたいが)(1723 -...
View Article出光美術館で「生誕300年記念 池大雅――陽光の山水」を観た!その4
「池大雅――陽光の山水」チラシ 出光美術館で「生誕300年記念 池大雅――陽光の山水」を観てきました。 伊藤若冲や円山応挙ら、日本美術を変革する個性的な画家たちが輩出され、百花繚乱の様相を呈した江戸時代中期の京都画壇。その中でもひときわ多くの人々に愛された画家に、池大雅(いけのたいが)(1723 -...
View Articleエマニュエル・トッド×池上彰の「問題はロシアより、むしろアメリカだ」を読んだ!
エマニュエル・トッド×池上彰の「問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界」(朝日新聞出版:2023年6月30日第1刷発行、2023年9月10日第4刷発行)を読みました。ロシア側でもなく、アメリカ側でもなく、フランスの中立的な視点は貴重です。 ウクライナ戦争について、メディアで飛び交うさまざまな言説とは異なる新たなる視点。...
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