アルフレッド・ヒチコック作品「めまい」について
昨年でしたが、2012年「世界の偉大なる映画」のNO1になったというニュースが・・・。
過去50年間、NO1に君臨していたのはオーソン・ウェルズ監督の「市民ケーン」。
「めまい」は10年おきの名作選で徐々にランクを上げていました。
1982年は7位、92年は4位、2002年は2位に、そして2012年には1位に・・・。
また、2012年の新作「ヒチコック」、ヒチコックの名作「サイコ」の制作模様を映画化。
試練の連続だったその逆境を支えたのは、優れた映画編集者にして、
ひらめきにみちた脚本家であり、ヒチコックの生涯のただ一人の妻アルマでした。
アンソニー・ホプキンスやスカーレット・ヨハンセンが出るものの、
なぜか観たいとは思いませんでした。
そして、2013年のカンヌ映画祭、その主賓は「めまい」の主役を務めたキム・ノバック。
1958年に撮影された「めまい」は、さまざまな解釈があるものの、
数あるヒチコック作品のなかでは(僕の中では)NO1の作品です。
そんなこんなで録画してあったヒチコックの作品を見てみようと思い立ちました。
「サイコ」はDVDに撮ってあることは知っていましたが、あまり見たくない。
次善の策として、ヒチコックの「裏窓」撮っておいたので観ようと思ったら、
ちゃんと録画できていなかった。どうもDVDに移し替えたときに消えてしまったらしい。
「めまい」、テレビで放映していたものをDVDレコーダーに取っておいたと思い探しかけれど、
いくら探しても見つからない。ところがなんとDVDにしっかり残っていました。
どうでもいい話をぐだぐだと並べ立てましたが、なんとか「めまい」を、
それもヒチコック作品のなかで、僕のなかではNO1の作品を観ることができました。
とはいえ、この「めまい」は、もう何度も観ているのです。
最初に観たのは、いわゆる二番館、名画座というヤツです。
飯田橋の「佳作座」だったように思います。若い頃、よく通いましたから・・・。
その後、レンタルビデオが出て、時代はDVD、そしてブルーレイの時代です。
なかなか「めまい」の本論に入っていけません。
今まで言い尽くされた感がある「めまい」ですが、人によって解釈はまちまちです。
疑問点も多々ありますが、いろんな解釈があるから、映画は面白いのです。
まあ、僕はやはりこれは純愛もの、ラブストーリーだと思います。
物語のなかほど・・・。
まだ自分を取り戻すことができないまま、町をさまよっていると、
なんとマデリンに瓜二つの店員の女性を発見します。
彼はいつしか彼女の面倒をみてやることになっていきました。
次第に化粧や服装をマデリンと同じにさせようとし、彼女はそれを嫌います。
この辺りで二人の愛が芽生えることになります。