画家の知人から招待状をいただいたので、国立新美術館で開催されている「第69回 現展」を観に行ってきました。
先日、同じ国立新美術館で「国展」を観ましたが、そちらの知り合いは彫刻家、「現展」の方の知り合いは画家です。「現展」は、平面(絵画・版画・デザイン)、立体・工芸・写真に分かれています。もちろん、圧倒的に絵画が多い、しかも、いわゆる具象あるいは写実よりも、抽象絵画が多いのがわかります。大きな国立新美術館の1階の半分を使って、展示室が23室に分かれているところに、まさに所狭しと作品が展示してあるのには驚きます。
「国展」を観た時も書きましたが、この膨大なしかも無償のエネルギーは一体どこから来るのか?これだけの作品があると、観るだけでもエネルギーを使います。画家や彫刻家などにとって、こうした団体に所属することは、どういう意味があるのか、その辺が僕にはよく分からないところでもあります。小さな画廊での個展では、世間への波及力がないのかも知れません。画家や彫刻家として、発表の機会として有効なのかも知れません。また大きな団体で賞をもらうことは、知名度を上げるために必要なことかも知れませんが、誰もが賞を受けられるものでもありません。
今回、僕の目についた作品の一部を、下に載せておきます。選んだ基準は、あくまでも僕の好みの範囲ですので、他意はありません。結局のところ、あまりに抽象度の高い作品、選ばれていませんでした。
「現展」のホームページを見ると、以下のようにあります。
現代美術家協会「現展」とは権力におもねることなく、平和と自由を愛し、時代と共に歩みながら、互いに個性を尊重し合い、常に研鑽を怠らず、新しい美術の創造をとおして、真の人間精神を探求する、現展は、そういう作家たちの集団です。
「現展」マークの由来
スペイン・バルセロナのカタルニヤ美術館にある「黙示録の仔羊」(タフルのサン・クレメンテ聖堂に飾られていた12世紀ロマネスク様式のフレスコ壁画)が、マークのイメージの元になっています。7つの眼を持つ万能の動物といわれ、作家は多くの観察・表現の眼を備えているといわれるところから、パレットの中に7つの眼を入れて現展のマークとしたものです。
平面部門
立体部門
写真部門
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