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イ・チャンドン監督の「ポエトリー アグネスの詩」を観た!

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見逃していた「ポエトリー アグネスの詩」、なんとうちの近所の映画館で上映していました。今日が最終日、以前観たことのある「ボローニァの夕暮れ」との2本立てです。結局のところ、2本とも観てきましたが。上映していたのは「三軒茶屋中央劇場」、「東京遺産な建物たち」(新紀元社:2004年9月7日初版発行)にも取り上げられた、ニューシネマパラダイスの世界が広がる、由緒正しき映画館です。トイレがやや汚いことや、座席がガタガタでお尻がちょっと痛いのが欠点ではありますが・・・。


それはそれとして、見逃していた「ポエトリー アグネスの詩」、やっと観ることができました。イ・チャンドン監督の作品は、「オアシス」「シークレット・サンシャイン」を、そして脚本を気に入りプロデューサー役を買って出たといわれる「冬の小鳥」を観ました。どれも問題作ばかりです。経歴をみると、「1970年代後半、民主化運動運動の中心的存在となる。2003年に発足した盧武鉉政権第1期内閣では文化観光部長官に就任した(~2007年4月)」とあります。作品数がわずか5本しかないようで、驚きました。まだ僕が観ていない作品は、「グリーンフィッシュ」 (1997年)と「パーミント・キャンディー」 (1999年)の2本ですが、TUTAYAで探しているのですが、なかなか見つかりません。


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遠く釜山で働く娘の代わりに、生活保護を受け、ヘルパーの仕事もしながら、中学生の孫息子を育てている初老の女性ミジャ、いつもオシャレして出歩いています。たまたま通りがかりに詩作教室を見つけ、子どもの頃、詩人になればいいと言われたことを覚えていた彼女は、詩を書いてみたいと思い立ち、通うことにしました。だが、花鳥風月を眺めては美しい言葉を探す穏やかな日々に飛び込んできたのは、あまりにも厳しい現実でした。自分がアルツハイマーの初期症状にあること。また、孫息子チョンウクが同級生を数ヶ月間にわたり輪姦し続け、その女子中学生が自殺したことを聞かされます。関係者たちは事件を公にすることを嫌い、被害者の母親に示談金を支払って、ことを収めようとします。


ある時、スーパーの会長の入浴介護をしている時に、迫られたことがありました。きっぱりと断ったミジャでしたが、示談金を用意するあてがまったくありません。意を決して、会長のなすがままに身体を預けます。そして、なにも言わずに金をくれと会長に言うと、脅すつもりかと言われたりもしますが、なんとか金を用立てました。その金を持って関係者のところへ行くミジャ。釜山の娘も呼び寄せて、事態を好転させたいミジャですが、もうその時には、孫息子に警察の手が忍び寄ってきていました。


イ・チャンドン監督が、韓国で実際にあった女子中学生集団レイプ事件から着想を得て制作した、という。表題の「アグネス」とは、作品内で自殺した少女の洗礼名です。ラスト、ミジャのアグネスにあてて書いた詩が流れるところは、涙が出ます。


以下、とりあえず、「シネマトゥデイ」より引用しました。


チェック:『シークレット・サンシャイン』の名匠イ・チャンドン監督が、16年ぶりにスクリーンに戻ってきた韓国の女優ユン・ジョンヒを主演に迎えた魂の賛歌。娘の代わりに孫息子を育てている初老の女性が一編の詩を紡ぐことを心の糧に、ある事件にまつわる現実と対峙(たいじ)していく過程を映し出す。出演者も『宿命』のアン・ネサンや、『冬の小鳥』のパク・ミョンシンら実力派俳優が集結。第63回カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞した心に染みる物語が深い余韻を残す。

ストーリー:66歳のミジャ(ユン・ジョンヒ)は、中学生の孫ジョンウク(イ・ダウィット)と二人で暮らしている。ある日、彼女は右腕に痛みを感じて病院に行くが、体の不調より物忘れのひどさを懸念され、精密検査を勧められる。診察後、ミジャは川で投身自殺した女子中学生の母親(パク・ミョンシン)が錯乱状態に陥っている姿を偶然目撃し……。


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「ポエトリー アグネスの詩」公式サイト

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