たばこと塩の博物館で「江戸の判じ絵―これを判じてごろうじろ」を観てきました。たばこと塩の博物館へ行ったのは、どうしてか久し振りのことです。「判じ絵」「判じ物」とは、「絵」を判じて(解く・推理する)答えを導き出す「目で見るなぞなぞ」のことをいう、とあります。たばこと塩の博物館では1999年に、同じテーマで展示を実施してなかなか好評だったので、今回第2弾となったようです。一つ一つ観ていくと、確かに面白いことは面白い。ユーモアやウィットに富んでいて、ユニークで、なかなか高度な隠し味が随所にあります。
が、しかし、今回は小さいながらも展示物も多くて、けっこう忍耐力がいります。今回展示されたものを全部丹念に観ることはとてもできません。要所要所を探して、絵的なものだけを、サラッと観てきました。元々僕は、こういう分野が苦手で、テレビのクイズ番組もほとんど観たことがありません。クロスワードパズルや、最近は数字合わせなど、「脳トレ」というのでしょうか、懸命にやっている大人を見かけますが、僕にはとてもできません。頭が悪いせいでしょうか? はたまた、忍耐力がないせいでしょうか?
以下、ホームページより
判じ絵の読み方
「判じ絵」は“目で見るなぞなぞ”です。問題の答えの読みを一字一字バラバラにし、その字を絵で表記しているため、描かれた絵と答えとなる言葉には、まったく関係がありません。しかし、実は「判じ絵」の読み方には、いくつかの決まりごとがあるのです。ここでは、主な決まりごとについて、その特徴ごとにご紹介していきます。これらの決まりごとを理解していれば、きっと「判じ絵」の世界を楽しんでいただけることでしょう。実際の「判じ絵」を、ぜひ、解いてみてください。
判じ絵を読み解く
「しゃれ」:音読みと訓読みの“読み”の違いを活用し、“しゃれ”を利かせた手法。同じ音で違う意味を表す、同音異義語を利用して絵で読ませます。
「文字抜き」: 絵の一部が欠けている、または消えている場合は、その部分の音は省いて読みます。
「逆さ読み」: 絵が逆さまに描かれていたら、その絵の音を逆から読みます。
「濁点(゛)と半濁点(゜)」:絵に濁点「゛」があったら、その部分の音には濁点を付けて読みます。同様に半濁点「゜」があったら、その部分の音を「ぱ」「ぴ」「ぷ」などと、はねて読みます。
「ありえない姿、ようす」:判じ絵独特のルールでは、人間のような動物や、普段の生活では絶対に見られないような、突飛なようすが絵になることもあります。
「決まった読み方」:判じ絵には昔からの決まりごととして、“この絵が出てきたらコレ”と、決まった読み方をする絵がいくつかあります。
「江戸の判じ絵―これを判じてごろうじろ」
「絵」を判じて(解く・推理する)答えを導き出す「目で見るなぞなぞ」を「判じ絵」「判じ物」といいます。もともとは、ことば遊びの一種で、近世以降に流行を繰り返し、次第に形が整えられていきました。幕末には、問題の答えとなる言葉を、まず音節(音・単音の読み)に分解し、ばらばらになった音を任意に再結合するなどして、異なる意味の単語を作りだす形式の判じ絵が大流行しました。例えば、象と金太郎の上半身の絵を「ぞう」「きん」と読み、雑巾という答えにまで判じるようなことです。江戸時代の人々は、こんな視覚的ななぞなぞを身近に楽しんでいたのです。たばこと塩の博物館では、1999年に、同じテーマで展示を実施しました。この展示は、判じ絵だけを紹介した初めての企画で、高い評価を得ることができました。その後、出版物やテレビなどでも作品が取り上げられる機会が増加し、判じ絵の認知度も上がったようです。今回は、前回の成果をもとに、新たな作品を多く加えて、より一層楽しんでいただけるように企画いたしました。現代人には、ちょっと難しい問題も少なくありませんが、解けた時の達成感と、その仕掛けのばかばかしさは病み付きになります。皆さんも、愉快な絵の問題を判じるひとときを過ごしてみませんか?
《クイズ!》目で見るなぞなぞ「判じ絵」で江戸時代の人たちと知恵くらべしようか
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