この記事を書いている最中に、ビッグニュースが飛び込んできました。イタリアのベネチアで2年に1度開かれるベネチア・ビエンナーレ国際建築展の授賞式が29日行われ、日本館での展示が国別参加部門で、最優秀賞の金獅子賞に選ばれた、というものです。いや、驚きました。というよりも、さすがは伊東豊雄ですね。しかも、陸前高田市の「みんなの家」のスタディ模型を、現地の木材を建てた会場の中に陳列したそうです。僕は昨日、たまたま乾さんのホームページを見ていたら、このニュースが載っていました。ネットのニュースよりも早かったようです。
朝日新聞の「被災地から建築のあり方を問う」という記事に誘発されて、ブログの記事を書いていました。陸前高田市の「みんなの家」が上棟した記事は、msn.産経ニュースに画像とともに載っていました。被災地に建てる「みんなの家」プロジェクトの要旨や、ヴェネチア・ビエンナーレ 第13回国際建築展(2012)日本館展示の内容についてのコンセプトも、下に載せておきます。
仮設住宅の集会所、上棟式 陸前高田に「みんなの家」
2012.8.23 07:36
東日本大震災で被災し、岩手県陸前高田市の仮設住宅で暮らす住民が憩える集会所「みんなの家」が、建築家の伊東豊雄さん(71)らによって建てられることになった。今月7日には、上棟式が開かれた。建築のプロセスは、イタリアで27日に開幕する第13回ベネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館展示で紹介される。「みんなの家」は同展の日本館コミッショナーを務める伊東さん、参加作家の建築家、藤本壮介さん(41)ら計5人の共同制作案に基づき募金や企業協賛金で建てられ、10月末に完成予定という。
木造2階建て、建築面積は約30平方メートル、高さ約10メートル。津波の塩害で立ち枯れになったスギ19本を柱に使う。縁側やバルコニーを設け、階段はらせん状にし、最上部の物見台からは被災地を一望できるようにする。ベネチア建築展では、「みんなの家」の10分の1の模型や、陸前高田市出身の写真家、畠山直哉さん(54)が撮影した被災地のパノラマ写真が展示される。「みんなの家」の管理人となる菅原みき子さんは「地域の人だけでなく、やむを得ず陸前高田を離れた人も帰ってきたときに立ち寄れる場所にしたい」と話した。「みんなの家」の建築は仙台市宮城野区、岩手県釜石市平田地区、同市只越町に続き4カ所目。
被災地に建てる「みんなの家」プロジェクト
ヴェネチア・ビエンナーレ 第13回国際建築展(2012)
日本館展示の内容について コンセプト
追加:8月31日朝日新聞朝刊「ひと」欄
ベネチアの建築展で日本館を最高賞に導いた伊東豊雄さん(71)
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