池上英洋・青野尚子の「超絶技巧の西洋美術史」(新星出版社:2022年12月25日初版発行、2023年5月25日第3刷発行)を読みました。
だいぶ前に購入したのですが、ブログに載せるのを忘れていました。
池上さんの本はたくさん読んでいます。
まるで本物のような質感と輝きをもつ宝石や、触り心地まで伝わる毛皮。
一本一本描かれた髪の毛に、老いを感じさせる皺だらけの肌。
あるいは、筆でざっと粗く描いただけなのに、離れて見ると本物よりも本物らしく見えてくる??。
西洋絵画を観ていると、
巨匠たちの圧倒的な技巧にしばしば驚かされます。
本書が取り上げるのは、ファン・エイク、ホルバイン(子)、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ブリューゲル、デューラー、フェルメール、ベラスケス、ターナーなど、西洋美術を代表する巨匠たちの傑作群。
書籍や展覧会ではなかなか見ることのできないディテールを掘り下げ、巨匠たちの“超絶技巧”を紹介します。視覚的な面白さはもちろん、主題の意味や背景、モチーフの意味なども丁寧に解説。
ひとつひとつの作品をじっくり楽しみながら、西洋絵画の教養も一緒に身につけることができる一冊です。
○西洋絵画の傑作を高画質の拡大図版で鑑賞!
ファン・エイク《ヘントの祭壇画》、ホルバイン(子)《大使たち》、ブリューゲル《バベルの塔》、レオナルド《モナ・リザ》、フェルメール《絵画芸術》、ブロンズィーノ《愛の寓意》、デューラー《野うさぎ》、ベラスケス《ラス・メニーナス》など、傑作として知られる作品群を高画質の拡大図版で楽しめます。
○ふれられることの少ない巨匠たちの技巧に注目!
金を使わない「金」の表現、透明感と光の反射が秀逸な涙、今にも呼吸をしそうな生命感、筆を使い分けて描かれた生き物のフサフサの毛や質感、ごく小さな窓の向こうの風景描写、素早い筆致で表される立体感など、部分に注目しながら巨匠たちの並外れた技巧に迫ります。
○西洋美術に欠かせない技巧を紹介するコラムも豊富!
目を欺く「だまし絵」から、絵画の中に空間を創り出す「遠近法」、リアリズムを究めた「大理石彫刻」、高難度の技術が求められる「版画」、絵画に限りなく近い「インタルシオ」(寄木細工)まで、コラムでも多彩な超絶技巧を紹介します。
細密描写では彼の右に出る者なし
ヤン・ファン・エイク
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