高橋源一郎の「『書く』って、どんなこと?」(NHK出版:2024年9月5日第1刷発行)を読みました。
誰も気づかなかった、言葉の秘密。
文章は頭で考えて書いてない?
実はもうひとりの「わたし」が書いている?
作家が初めて明かす、渾身の「書く論」。
わたしは、ずっと、なにかを「書く」ということは、「わたし」が「なにか」を「考えて」「書く」ということだと思っていました。そして、確かに、このおとき、この文章を書いたのは「わたし」でしたが、それは、わたしが考えている「わたし」とは、どうやらちがう存在のような気がしたのです。そのことをどう説明すればいいのでしょうか。もしかしたら、このときから四十年以上、わたしは、その説明の仕方をずlと考えていたような気がするのです。
(「2時間目」より)
目次
はじめに
1時間目 「わたし」が書く
2時間目 「考えずに」書く
3時間目 「書けないこと」を書く
生徒のみなさんへ
「4時間目」について
高橋源一郎:
1951年、広島県生まれ。作家、明治学院大学名誉教授。1981年「さよなら、ギャングたち」で第4回群像新人長編小説賞を受賞しデビュー。1988年「夕が出感傷的な日本野球」で第1回三島由紀夫賞、2002年「日本文学盛衰史」で第13回伊藤整文学賞、2012年「さよならクリストファー・ロビン」で第48回谷崎潤一郎賞を受賞。他の著作に「一億三千万人のための『歎異抄』」「NHK出版学びの基本『読む』って、どんなこと?」「DJヒロヒト」など多数。
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二度結婚し、二度離婚した。
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