辻村深月の「傲慢と善良」(朝日文庫:2022年9月30日第1刷発行、2023年2月20日第9刷発行)を読みました。
久しぶりに493ページもの小説を読みました。とはいえ、特に感動したとは思えませんでした。そんなものか、という感じです。
映画化されるとも聞きます。
映画『傲慢と善良』公式サイト (asmik-ace.co.jp)
人生で一番刺さった小説 との声、続出
恋愛だけでなく
生きていくうえでの痛み
あらゆる悩みに答えてくれる物語
婚約者・坂庭真美が忽然と姿を消した。その居場所を探すため、西沢架は、彼女の「過去」と向き合うことになる――。彼女は、なぜ姿を消したのか。浮かび上がる現代社会の生きづらさの根源。圧倒的な支持を集めた恋愛ミステリの傑作が、遂に文庫化。(解説・浅井リョウ)
この小説はヘビーなのである。それは恋愛や婚活にまつわる紆余曲折がというよりも、何か・誰かを”撰ぶ”とき、私たちの身に起きていることを、極限まで解像度を高めて描写することを主題としているからだ。
作家・浅井リョウ(解説より)
辻村深月:
1980年2月29日山梨県生まれ。作家。千葉大学教育学部卒。2004年に「冷たい校舎の時は止まる」で第31回メフィスト賞を受賞し、デビュー。11年「ツナグ」で第32回吉川英治文学賞新人賞、12年「鍵のない夢を見る」で第147回直木賞、18年「かがみの弧城」で第15回本屋大賞受賞。著書に「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」「嶋はぼくらと」「青空と逃げる」「琥珀の夏」「闇祓」「嘘つきジェンカ」など多数。