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Channel: とんとん・にっき
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芥川賞候補作・尾崎世界観の「転の声」を読んだ!

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芥川賞候補作・尾崎世界観の「転の声」(文學界:2024.6)を読みました。第171回芥川賞の候補作を読むのは、これが初めてです。

 

尾崎世界観は執筆者紹介に、ミュージシャン・作家。84年生まれ。「母影」(新潮文庫)、とあります。

 

目次には、「プレミアは絶対に裏切らないー〝転売される〟ミュージシャンの後ろめたい興奮と欲望」とあります。

 

「転の声」は、以下のように始まります。

[Rolling→Ticket]の台頭とともに、ここ数年でライブチケットの転売に対するイメージは激変した。アーティスト自身の力はもとより、チケットにプレミアがつくことでライブがより特別なものになる。プレミアによって感動は数値化され、保証される。アーティスト側がそのことを積極的に発信し始めたことで、これまで忌避されてきた転売や転売ヤーに対する見方が覆った。しかし、依然としてファンの好意を食い物にして不当な利益を得る昔ながらの転売ヤーも多い。そんな中、転売賛成派のアーティストたちが絶大な信頼を置くのが、音楽系ライブのチケットに特化した転売ヤーを数多く抱える、転売専門のマネジメント会社[Rolling→Ticket]である。

”餅は餅屋、プレミアは転売ヤー”というテロップが、いっぱいに映し出される。

 

6ページから79ページまで、けっこう長い作品です。候補作発表には、ロックバンド「クリーブハイプ」のボーカル・ギター、尾崎世界観さん(39)の小説も入った、とあります。

クリープハイプ -「バンド 二〇一九」 (OFFICIAL TEASER) (youtube.com)

が、何を書いているのか、さっぱりわかりません。これが「文学界」掲載作品か、はたまた芥川賞候補作か、と首をひねります。

 

 

 

 


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