第170回芥川賞・直木賞の発表がありました。
芥川賞は、九段理江さんの「東京都同情塔」でした。
(以下、ここでは芥川賞に限ります)
九段さんは1990年埼玉県生まれ、千葉県在住。2021年にデビュー。芥川賞への候補入りは2度目だった。
受賞作は、ザハ・ハディド設計による新国立競技場が実現した近未来の東京が舞台。新た新宿御苑に建設されることになった塔の様相が、設計した建築家と彼女の伝記を書こうとする青年の視点でつづられる。
芥川賞の選考委員を代表して、吉田修一さんは「エンターテインメント性が高く、読み方が議論になる面白い作品」と評価。九段さんは「ぐらぐらとしていて、いまにも崩壊してしまいそうな小説。不安定な部分を魅力と評価してくださってうれしい」と語った。
朝日新聞:2024年1月18日
朝日新聞:2024年1月18日
受賞作は、近未来の東京が舞台だ。新宿御苑にタワーマンションのように住み心地のよい刑務塔が建つ。犯罪者とは、建築とは、言葉とは何なのか。塔を設計した建築家の女性と、刑務官として塔で働く青年の視点から物語が描かれる。
第170回の芥川賞候補作の読んだもの
*川野芽生の「Blue」は入手できなかったので未読です。