NHKBSで放映されていたので、クリント・イースト・ウッド、メリル・ストリープの「マディソン郡の橋」(またまた)観ました。
シネマ「マディソン郡の橋」
2023年10月4日(水) 1:00PM (2H16M) NHKBSプレミアム
過去に何度も観ています。ブログにも書いています。
が、画像が小さかったり、ということもあり、全面的に書き直すことにしました。
「マディソン郡の橋」、日本では1995年9月1日に公開されました。映画は公開と同時に観ました。その後、何度も観ました。小説も読みました。が、映画が先だったのか、小説が先だったのか、正確には今となってはわかりません。小説の初版が1993年ですから、いま考えると、小説のほうが先だったのかもしれません。小説は当時、ベストセラーでした。なにしろ1993年3月の第1刷が、8月には20刷ですから、その凄さがわかるというものです。
写真集「マディソン郡の橋」(マーク・ヘフロン、村松潔訳)も出ました。「マディソン郡の橋」と同じ著者の第2作、いきなり南インドの場面から始まる「スローワルツの川」は、知的レベルの高い人が主人公で、こちらの方が文学的には評価が高いと言われています。もちろん僕は、両方とも読んでいます。両方とも、探したら押し入れの奥から出てきました。
以下、KINENOTEによる。
解説:
たった4日間の恋に永遠を見いだした中年の男女の愛を描いた、大人のラヴストーリー。原作は、世界中でベストセラーになったロバート・ジェームズ・ウォーラーの同名小説(邦訳・文藝春秋刊)。映画化の争奪戦が繰り広げられ、監督や主演者の候補にさまざまな名前が挙がった。一時はスティーヴン・スピルバーグが監督と報じられたが、結局、監督・製作・主演の3役を「パーフェクト・ワールド」「許されざる者(1992)」のクリント・イーストウッドが兼任して映画化(スピルバーグ主宰のアンブリン・エンターテインメントとイーストウッドのマルパソ・プロの共同製作)。相手役には「愛と精霊の家」「激流」のメリル・ストリープを迎え、二人の共演が見もの。脚本は「フィッシャー・キング」のリチャード・ラグラヴェネス。製作はイーストウッドと、「コンゴ」のキャスリーン・ケネディの共同。原作に忠実に、アメリカ・アイオワ州マディソン郡でロケーション敢行した美しい撮影のジャック・N・グリーン、音楽のレニー・ニーハウス、編集のジョエル・コックスは、「パーフェクト・ワールド」「許されざる者(1992)」などにも参加した、イーストウッド作品の常連。美術はジャニーヌ・クラウディア・オップウォール。共演は「マルコムX」のアニー・コーリー、「理由」のヴィクター・スレザック、「アルカトラズからの脱出」「スリープウォーカーズ」のジム・ヘイニーら。キネマ旬報外国映画ベストテン第3位。
あらすじ:
89年冬。アイオワ州マディソン郡。フランチェスカ・ジョンソン(メリル・ストリープ)の葬儀を出すために集まった長男のマイケル(ヴィクター・スレザック)と妹のキャロリン(アニー・コーリー)は、母の遺書に「死んだら火葬にしてほしい」とあるのに当惑する。2人は彼らに当てた母の手紙と日記を読み始める……。65年秋。フランチェスカは結婚15年目で単調な生活を送っていた。夫のリチャード(ジム・ヘイニー)と2人の子供がイリノイ州の農産物品評会に出掛け、彼女は4日間、一人で家にいることになった。新鮮で開放的な気分になった彼女の前に、プロ・カメラマンのロバート・キンケイド(クリント・イーストウッド)が現れ、道を尋ねた。彼は、珍しい屋根付きのローズマン橋の写真を撮りに来ていた。フランチェスカは彼の魅力に引かれ、その晩、夕食に誘う。彼が宿に帰った後、「明日の晩、もう一度いかが?」とのメモを、明朝の撮影で彼が訪れる橋の上に残した。翌日、2人はホリウェル橋の上で落ち合った。二人は次第に打ち解け合い、キンケイドは新しいドレスを着た彼女の手をとり、ダンスを踊った。自然の成り行きで一晩中愛し合った2人は、次の日、郊外でピクニックを楽しんだ。残り時間がわずかなことに気づき始めた彼らは、その夜、親密に抱き合った。最後の朝はぎごちなさと不安の中で迎えた。フランチェスカは「これはお遊びなの?」となじるが、彼は「一緒に来てくれ」と言う。悩み苦しんだ末に、荷物をまとめた彼女だったが、家族のことを思うその顔を見て、キンケイドは去った。夫と子供たちが帰ると、元の日常が戻った。数日後、夫と買い物に街に出掛けた彼女は、降りしきる雨の中、立ち尽くすキンケイドの姿を見た。車から出ようとドアのノブに手をかける彼女だが、どうしてもできない。そして、彼とはそれきりだった。79年、夫リチャードが死去。彼の死後、フランチェスカはキンケイドに連絡をとろうとしたが果たせず、やがて彼の弁護士が彼の死を報せ、遺品が届いた……。手記を読みおえたキャロリンとマイケルは、母の秘めた恋に打たれ、2人は母の遺灰を彼女が愛したキンケイドと同じように、あの橋から撒いた。
関連する書籍:
「マディソン郡の橋」
1993年3月25日第1刷
1993年8月5日第20刷
著者:ロバート・ジェームズ・ウォーラー
訳者:村松潔
発行所:株式会社文藝春秋
一緒にいたのはただの4日、橋を撮る写真家とふと知り合った村の人妻の、信じられないような愛を描いて感動を呼ぶ、永遠の傑作。
「スワローワルツの川」
1994年7月10日第1刷
著者:ロバート・ジェームズ・ウォーラー
訳者:村松潔
発行所:株式会社文藝春秋
「マディソン郡の橋」に続く宿命の愛。男と女は出会った。女は去り、男は追う。アイオワからインドの僻地まで。人生には道が一本あればいいのだ、と。