養老孟司の「バカの壁」(新潮新書:2003年4月10日発行、2023年4月10日133刷)を読みました。
たしか、新潮新書ができて第1号でした。20年前の本、なんと133刷です。まさに、遅ればせながら、であります。読もうと思ったのは、養老孟司×茂木健一郎×東浩紀の「日本の歪み」を読んだことによります。3人とも博識で丁々発止と議論していて、感動しました。特に養老孟司は問題を提出し、議論をリードしていて、胸がすくような印象を得ました。
で、超ベストセラーの「バカの壁」です。
「人生を変えた一冊。
知らないことを知るってたまらない」
上白石萌音さん推薦!
創刊20周年 460万部突破!
イタズラ小僧と父親、イスラム原理主義者と米国、若者と老人は、なぜ互いに話が通じないのか。そこに「バカの壁」が立ちはだかっているからである。いつの間にか私たちは様々な「壁」に囲まれている。それを知ることで気が楽になる。世界の見方が分かってくる。人生でぶつかる諸問題について、「共同体」「無意識」「身体」「個性」「脳」など、多様な角度から考えるためのヒントを提示する。
目次
第一章 「バカの壁」とは何か
第二章 脳の中の係数
第三章 「個性を伸ばせ」という欺瞞
第四章 万物流転、情報不変
第五章 無意識・身体・共同体
第六章 バカの濃
第七章 教育の怪しさ
第八章 一元論を超えて
養老孟司の新潮新書
「バカの壁」
「話せばわかる」なんて大うそ!
「死の壁」
逃げず、恐れず、考えた最終解答。
「超バカの壁」
この「壁」を超えるのはあなた。
「自分の壁」
本物の自信を育てるには―。
「遺言。」
これだけは言っておきたかった。
「ヒトの壁」
他人の顔色をうかがいすぎていないか。
養老孟司:
1937(昭和12)年神奈川県鎌倉市生まれ。62年東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。95年東京大学医学部教授を退官し、現在東京大学名誉教授。著書に「唯脳論」「人間科学」「からだを読む」など、専門の解剖学、科学哲学から社会時評まで多数。