原田ひ香の「三千円の使い方」(中公文庫:2021年8月25日初版発行、2023年2月10日23刷り発行)を読みました。
2022年年間ベストセラー第1位80万部突破!
知識がふかまり、絶対「元」もとれちゃう
「節約」家族小説!
垣谷美雨さん絶賛!
「この本は死ぬまで本棚の片隅に置いておき、
自分を見失うたびに再び手に取る。
そう言った価値のある本です」
就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金30万)。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金600万)。習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金100万弱)。そして1000万円を貯めた祖母・琴子。御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越える立て、お金をどう貯めて、どう使うのか?(解説:垣谷美雨)
この物語は、全ての世代の人の心に響く構成になっています。会社員の美帆(24歳)には、恋人が抱える多額の奨学金と、金銭感覚がズレている彼の両親の問題が浮上します。美帆の姉である真帆(29歳)は、子育て中の専業主婦で自分の生活に満足して楽しく日々を送っていました。ですが、友人との再会で「私ももっとお金持ちの男性と結婚した方がよかったのではないか」という考えが突如として湧いてきて、その心のざわめきに戸惑います。そして彼女らの母親である智子(55歳)に起こる熟年離婚の問題。そのうえ祖母の琴子(73歳)は老後の金銭的不安に立ち向かいます。このように、4人の女性それぞれの現実的な金銭感覚をもとに物語が展開していくのです。(解説:垣谷美雨)
原田ひ香:
1970年神奈川県生まれ。2005年「リトルプリンセス二号」で第34回NHK創作ラジオドラマ大賞受賞。「はじまらないティータイム」で第31回すばる文学賞受賞。他の著書に「三人屋」シリーズ(実業之日本社)、「ランチ酒」シリーズ(祥伝社)など多数。