川上弘美の「東京日記5 赤いゾンビ、青いゾンビ」を読みました。
実は、鈴木凉美の芥川賞候補作「ギフテッド」を読むために「文學界6月号」を読んでいたら、川上弘美のインタビューが掲載されていました。「循環する小説たち」です。こちらは真面目に自分の小説のことを語っています。で、川上弘美の紹介のところに、近著に「東京日記6 さよなら、ながいくん」が出てきて、さっそく購入。あれ、調べてみると、なんとその前に「東京日記5 赤いゾンビ、青いゾンビ」が出ていた、大慌てでこちらも購入し、読んだというわけです。
「東京日記」で検索していたら、「アスネタ」(2021年1月17日)に、「川上弘美のかわいい雰囲気と作風」と題して、以下のようにありました。
川上さんはとてもかわいらしい雰囲気の方という印象がありますね。中学から大学まで女子校育ちということもあり、お嬢様気質なのかもしれません。ほんわかとした「不思議ちゃん」という扱いを受けてきたとしてもおかしくはないでしょう。実際、友人からも「変人」と言われた経験があることが、ブログ「東京日記」を読んでもわかります。しかし川上さんの非凡な点は、そのかわいらしさをそのまま作品に投影できることでしょう。
さ~て、「東京日記5 赤いゾンビ、青いゾンビ」です。
読者の方からときどき、「ほんとうのことがほとんどだ、と言っても、それはやっぱり嘘で、東京日記の半分くらいは、つくりごとばのですよね?」と聞かれます。いやいや、あきらかに「この月のはつくりごとだな」とわかる時以外は、たいがい、ほんとうのことなのです。妙なことがよく起こるので、近ごろは、神さまが「東京日記」のために、妙なことを引き起こしてくださっているのではないかと思うほどです。(「あとがき」より)
で、「東京日記」の1~4です。ちゃんと読んで、ブログに書いてました。
川上弘美の「東京日記 1+2 卵一個ぶんのお祝い。/ほかに踊りを知らない。」を読んだ!
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東京日記6
「さよなら、ながいくん。」
2021年3月22日初版第1刷発行
著者:河上弘美
絵:門間則雄
発行所:株式会社平凡社