新宿武蔵野館で、シアン・ヘダー監督・脚本の「コーダ あいのうた」を観てきました。
以下、KINENOTEによる。
解説:
サンダンス映画祭4冠に輝き、映画祭史上最高額の約26億円で落札されたヒューマンドラマ。仏映画「エール!」のハリウッドリメイク版。家族の中で唯一耳が聞こえるルビーは歌の才能に恵まれ、音大進学を夢見るが、その才能を信じられない両親に反対される。出演は、ドラマ『ロック&キー』のエミリア・ジョーンズ、「シング・ストリート 未来へのうた」のフェルディア・ウォルシュ=ピーロ、「愛は静けさの中に」のマリー・マトリン。監督・脚本は、「タルーラ ~彼女たちの事情~」のシアン・ヘダー。
あらすじ:
豊かな自然に恵まれた海の町で、両親と兄と暮らす高校生ルビー(エミリア・ジョーンズ)は、家族の中で一人だけ耳が聞こえる。ルビーは幼いころから、陽気で優しい家族のために通訳となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、ルビーは秘かに憧れるクラスメイトのマイルズ(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)と同じ合唱クラブに入部する。顧問の先生から歌の才能を見出されたルビーは、都会の名門音楽大学の受験を強く勧められる。しかし、ルビーの歌声を聴くことができず、娘の才能を信じられない両親は、家業の方が大事だと大反対する。ルビーは悩んだ末、夢よりも家族の助けを続けることを選ぶが、父は思いがけない方法で娘の才能に気づき、意外な決断をする……。
朝日新聞:2022年6月25日
ひもとく コーダ(CODA)
映画「コーダ あいのうた」が米アカデミー賞で作品賞を受賞したことで、「コーダ」についても世間にかなり知られてきたようだ。コーダ(CODA)とは、Children of Deaf Adult/sの略で、「聞こえない親を持つ聞こえる子供」のこと。1980年代に米国で生まれた言葉で、両親とも聞こえない場合だけでなくどちらか一方だけでも、また親がろう者でも難聴者でもその子供はコーダとされる。