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またまた「駅・STATION」を観た!(再掲)

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高倉健の「駅・STATION」、テレビで放映されていました。

ビデオに録画して、夜中に一人で一気に観ました。

 

 

シネマクラッシュ「駅・STATION」

2022年6月12日(日) 6:55PM(2H30M) BSテレ東

 

以下、15年前に書いたブログです。

またまた 「駅・STATION」を観た!

まったくそのまま手を加えず再掲します。

 

実はもう一つ、5年後にブログに書いてました。

またまたまた「駅/STATION」を観た!

 

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射撃選手としてメキシコ・オリンピック出場が決まっていながらも果たせなかった北海道の刑事・三上(高倉健)。彼のおよそ11年に及ぶ人生模様が、主に3人の女とのエピソードを連ねながら繰り広げられていく。たった一度の過ちを犯してしまった妻・直子(いしだあゆみ)、婦女暴行殺人犯の無垢な妹すず子(烏丸せつ子)、そして仕事に嫌気がさした三上が立ち寄った飲み屋の女将・桐子(倍賞千恵子)…。


倉本聰が高倉健のために書き下ろした脚本を『冬の華』の降旗康男が監督。日本映画ならではの情緒と健さんならではのわびさびの美学が見事に融合した人間ドラマの傑作に仕上がっており、また本作で“Mr.日本映画”こと高倉健のイメージは決定付けられたと言っても過言ではないだろう。八代亜紀の『舟唄』をバックに男と女が無言で交わすクライマックスは圧巻。木村大作のシャープかつ情感あふれるキャメラ・ワークも絶品で、以後監督・降旗康男、撮影・木村大作、主演・高倉健のトリオによる作品が連打されることにもなっていった。

(増當竜也)
 

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山田洋次監督、高倉健と倍賞千恵子の「幸せの黄色いハンカチ」が、ハリウッドでリメイクされるというニュースが飛び込んできたばかり。健さんの代表作、あの頃は武田鉄矢も桃井かおりも若かった。そいいえば、山田洋次監督の新作映画「母(かあ)べえ」が発表されました。吉永小百合主演ですが、川口でのロケは「キューポラのある街」以来46年ぶりだとか。でも、山田洋次も吉永小百合も、なんか「うそっぽい」んですよね、僕には。そこへいくと倍賞千恵子はなかなかなものです。山田監督の「男はつらいよ」シリーズでは、残念ながらドロドロした演技は長年封じられていましたが。

 

「駅・STATION」をまたまたテレビで見ました。健さんの取り巻きがたくさん出ていました。それにしても、「駅・STATION」は何度も見ているはずなのに、最初はいしだあゆみの別れのシーンだったんですね。あの「泣き笑い顔」は他の人には真似できません。「北の国から」とまったく同じようなシーンで、混同してしまいました。まあ、同じ脚本家ですから。それにしても烏丸せつこ、よかったですね。「四季・奈津子」もよかったけど。そうそう、円谷幸吉の東京オリンピック時の映像にかぶせて、あの有名な「三日とろろ、おいしゅうございました」という遺書、延々流れましたね。このブログで、円谷の故郷・須賀川市を訪ねたときのことを書いたことがありました。警察官の射撃の選手がメキシコへ行けなかったところからこの映画は始まり、射撃の教官は拳銃で撃たれてしまいます。
 


お酒はぬるめの 燗がいい 肴はあぶった イカでいい

女は無口な ひとがいい 灯りはぼんやり 灯りゃいい

 

この歌が売れてきた頃、脚本家の倉本聡と会ったら、「要するにナイナイづくしのはんたいなんだよな。簡単なことなのに、それを思いつかないのが口惜しいね」と誉めているのか貶しているのか、わからないことを言われたが、気に入ってくれていたのだろう、彼の脚本による映画「」駅・STATION」では、高倉健と倍賞千恵子による名場面を作ってくれた。

 

北海道の港町の居酒屋で、元オリンピック射撃選手の警察官の高倉健と、人生に疲れた店の倍賞千恵子が、テレビの紅白歌合戦を「この歌好きなのよねえ」と言いながら見るシーンである。これは印象的だった。

しみじみ飲めば しみじみと 想い出だけが 行き過ぎる

この歌を歌う八代亜紀は絶品である。

(阿久悠:愛すべき名歌たち)

 

「駅・STATION」では紅白歌合戦をテレビで見るシーンで「舟歌」が流れていました。桐子は「この歌好きなのよねえ」と言います。僕は一度だけだとばかり思っていました。ところが3度も出てきました。考えてみると、大晦日のテレビ番組は「日本レコード大賞」があって、「紅白歌合戦」がありました。歌手はTBSからNHKへ大移動、というのが恒例でした。つまり、「舟歌」は大晦日に「レコード大賞」と「紅白歌合戦」で歌われたのでしょう。桐子は言います。「どんな遊び人も、どんなに心を許した男性も、正月には故郷や家庭に帰ってしまう、つらいのよ、そんなとき」。桐子の言葉に英次は激しく揺さぶられます。何はともあれ、桐子は二面性を持っています。桐子は拳銃を持っている凶悪犯を匿っています。英次はそれに気がつき、桐子の住まいを訪ね、一瞬早く彼を銃殺します。英次が警察官だったことが初めて桐子にはわかります。札幌へ帰る途中に、桐子の店に意を決して英次は寄ります。話もなく、いたたまれなくなって桐子はテレビをつけます。テレビには「舟歌」が流れ、桐子の目には涙が。

 


朝日新聞の記者・小泉信一によると、「駅・STATION」には意外なラストがあったという。でも、ちょっと陳腐かも?

映画は、英次が増毛駅から札幌行きの列車に乗る場面で終わるが、実は幻のラストシーンがあった。増毛町観光協会が出したパンフレットには「札幌駅に降り立った英次を直子が迎えるという再会のシーンがあったようです」とある。直子は東京・池袋のバーでホステスをしながら中学生になった息子と暮らしているという。だが、このシーンは選ばれなかった。


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