国立国語研究所編「日本語の大疑問」(幻冬舎新書:2021年11月25日第1刷発行、2022年1月5日第4刷発行)を読みました。
朝日新聞の読書欄に「売れてる本」として取り上げられていたもの、読んだのが直接のきっけけでした。副題には「眠れなくなるほど面白い ことばの世界」とあります。いつもであればこのような本は、僕は絶対に読むことのない本なのですが、なぜかこの本が面白そうに思ってアマゾンで取り寄せ、さっそく読んでみました。「難しい?」「簡単?」「懐は深い」、辛酸ナメ子の解説が分かり易い!
本書は国立国語研究所(略称 国語研)に寄せられた日本語に関する疑問・質問に国語研の関係者が答えたものです。
ことばの専門家集団が
国民の素朴なギモンに
全力回答!
紹介:
毎日あたりまえに使っている日本語。だが、ふと疑問に思うことはないだろうか。そもそも漢字はいつから日本にあるのか? 「シミュレーション」を「シュミレーション」とつい発音してしまうのはなぜだろう? 「確認させていただいてもよろしいですか」は乱れた日本語なのか? これまでの絵文字・顔文字とLINEのスタンプでは何が違う? ことばのスペシャリストが集う国立国語研究所が、国民の抱く素朴だが奥深い疑問に呻吟【ルビ:しんぎん】しながら出した名回答を厳選。日本語の教養をこの一冊でアップデート!
・明治時代、犬は「カメ」と呼ばれていた
・漢字のない国にもキラキラネームは存在する
・江戸時代の「おじいちゃんらしい話し方」は関西弁だった
・レイワ? レイワ? アクセントはどちらか
・「クールビズ」が流行って「省エネルック」はダメだったワケ
・「それから」「そして」「それで」はどう違うのか
・「最も~の一つ」は翻訳から定着したことば
・美本後は本当は難しい言語なのか
目次
第1章 どうも気になる最近の日本語
第2章 過剰か無礼か?敬語と接客ことばの謎
第3章 世界のことばと日本のことば
第4章 どちらを選ぶ?迷う日本語
第5章 便利で奇妙な外来語
第6章 歴史で読み解く日本語のフシギ
国立国語研究所:
昭和23(1948)年に、日本人の言語生活を豊かにする目的で誕生した、日本の「ことば」の総合研究機関。ことばの専門家が集まり、言語にまつわる基礎的研究および応用研究を行う。平成21(2009)年10月に大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立国語研究所となり、大学に属する研究者とともに大型の共同研究・共同調査を行うなど、さらに活発な活動を展開。略称は国語研、NINJAL。
朝日新聞:2022年3月12日