Bunkamuraル・シネマで、入口に掲示してあるコーナーで見つけた映画のチラシの一枚です。昔、若い頃ボストンで観たことのある建築です。そうです、「ボストン市庁舎」です。当時からその造形の存在感は抜群でしたが、なぜか建築的にはあまり評価されていませんでした。
映画、フレデリック・ワイズマン監督作品「ボストン市庁舎」は、市民サービスという、違った側面から取り上げた作品です。
チラシには「ようこそ、市民のための市役所へ」とあります。
映画は11月12日ロードショー公開です。
以下、チラシから
ここではアメリカ合衆国の問題を解決できません。
しかし、一つの都市が変われば、その衝撃が国を変えてゆくのです。
・・・マーティン・ウォルシュ(ボストン市長)
「ニューヨーク公共図書館 エクス・リプリス」で知られるドキュメンタリー界の生ける伝説、フレデリック・ワイズマン監督の新作の舞台は、マサチューセッツ州の「ボストン市庁舎」。ボストンはワイズマンが生まれ、現在も暮らす街だ。カメラは飄々と市庁舎の中へ入り込み、市役所の人々とともに街のあちこちへと興味のままに動き出す。そこに映し出されるのは、警察、消防、保健衛生、高齢者支援、出生、結婚、死亡記録など、数百種類ものサービスを提供する市役所の仕事の舞台裏で、多様な人種・文化が共存する大都市ボストンを率いるウォルシュ市長と市役所職員たちの奮闘する姿である。
私たちが知る<お役所仕事>という言葉からは想像もできない、一つ一つが驚きとユーモアと問題提起に満ちた場面を映し出しながら、「人々がともに幸せに暮らしていくために、なぜ行政が必要なのか」を紐解く。ボストン市庁舎から、いつの間にかアメリカ民主主義の根幹が見えてくるドキュメンタリー。
監督の言葉:
「ボストン市庁舎」を私が監督したのは、人々がともに幸せに暮らしてゆくために、なぜ行政が必要なのかを映画を通じて伝えるためでした。「ボストン市庁舎」では、アメリカがたどってきた多様性の歴史を典型的に示すような人口構成をもつ米国屈指の大都市で、人々の暮らしに必要なさまざまなサービスを提供している市役所の活動を見せています。ボストン市庁舎は、こうした市民サービスを合衆国憲法や民主主義の規範と整合のとれるかたちで提供することを目指しています。
ボストン市庁舎はトランプが体現するものの対極にあります。
・・・フレデリック・ワイズマン
ボストン市City ob Boston:
米マサチューセッツ州北東部サフォーク郡に位置し、1630年に誕生したアメリカで最も歴史の古い街の一つ。世界トップレベルの高等教育機関を抱え、ボストン・レッドソックス、ボストン・セルティックスなどの名門スポーツチームを有する。
ボストン市の人種構成(2020年)・・・人口710,195人
白人:52.58% 黒人:25.25% ヒスパニック:19.7% アジア系:9.6%
以下、1972年夏に、僕が観た「ボストン市庁舎」です。
今から49年前の写真です。やっと2枚、見つけました。
変色していますが、フジフィルムのスライドです。
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