ウィリアム・ワイラー監督の「ローマの休日」を観ました。
誰もが知っている、あまりにも有名な映画です。
主演はグレゴリー・ペックと、オードリー・ヘプバーン。
ヘプバーンは、初主演のこの映画でアカデミー主演女優賞を受賞。
今までは、と言うならば、10数回は観てるでしょう。今回だけで2回観ました。
小ネタ満載、エピソード満載、盛りだくさんです。(過去の記事参照)
僕はローマへは2回行きました。
最初に行った1990年の画像を載せておきます。
シネマ「ローマの休日」 <字幕スーパー><スタンダード>
2021年8月11日(水) 1:00PM(1H59M) NHKBSプレミアム
過去の記事から:
オードリー・ヘプバーン、グレゴリー・ペック主演「ローマの休日」を(再び)観た!
この映画、小ネタが満載、まず最初はスカートの下のハイヒールが転がってしまいます。映画の背景は名所ばかり、例えば、ローマの街、フォロ・ロマーノ、コロッセオ、サンタンジェロ、テヴェレ川、ヴィット―リオ・エマヌエレ2世記念堂、等々が背景に出てきます。また、イタリアの小型自動車フィアットやスクーターベスパも要所要所に使われています。そして、これが凄い、オードリー・ヘプバーンとグレゴリー・ペックが観光名所を訪れます。トレヴィの泉、スペイン階段、真実の口、ジェラート食べ歩き、等々が、映画スターが歩いたことにより、いっぺんにローマの名所として格上げです。
ヘプバーンにお金を貸すときに、それをアパートの大家に娼婦と間違えられて見られているなど、笑っちゃいますよ。王女様がストローの袋を飛ばしたりもします。やはりテヴェレ川の船上パーティーがこの映画のハイライトです。髪を切った美容院のマスターに招待されたからです。けっこう気のきいたセリフがところどころに散りばめられています。「ままならないのが人世さ」とグレゴリー・ペックが言ったりして。カメラマンが最後に写真を渡すところなど、ウィットに富んで気が利いてます。
ラスト、これはもちろん映画史上最大の見せ場です。「今回のご訪問で最も印象に残った街は?」という記者の質問に、王女はまずは紋切型に答えます。「どの街もそれぞれに忘れがたく、一つ選ぶのは…」と言いながら、感極まって「ローマ、なんといってもローマです」と答えます。「この地での思い出は、生涯、私の心に残ることでしょう」、いいですね、泣けますね。
以下、INENOTEによる。
解説:
「偽りの花園」「黄昏(1951)」のウィリアム・ワイラーがローマに出向いて製作監督した1953年作品で、王女と新聞記者の恋愛を描くコメディ。初公開時のクレジットでは、原作はアイアン・マクラレン・ハンター、脚色は原作者と「死せる恋人に捧ぐる悲歌」のジョン・ダイトンとの共同となっていたが、後年、原案・共同脚本をダルトン・トランボが担当したと明らかにされた(「製作50周年記念デジタル・ニューマスター版」のデータを参照)。「ギャングを狙う男」のフランク・プレイナーと「禁断の木の実」のアンリ・アルカンが協力して撮影監督にあたり、「アンリエットの巴里祭」のジョルジュ・オーリックが音楽を担当した。主演は「愛の決断」のグレゴリー・ペックと、初主演のこの映画でアカデミー主演女優賞をえたオードリー・ヘプバーンで、これに「黄昏(1951)」のエディ・アルバートがつきあい、以下ハートリー・パワー、ハーコート・ウィリアムス「36時間」、マーガレット・ローリングス、チュリオ・カルミナチ「悪魔の美しさ」、パオロ・カルリーニなど英伊の俳優が助演している。なお、「貴方は若すぎる」の監督ピエロ・ムゼッタが助監督としてスタッフに加っている。
あらすじ:
ヨーロッパの各国を親善旅行中のある小国の王女アン(オードリー・ヘプバーン)がローマを訪れたとき、重なる固苦しい日程で王女は少々神経衰弱気味だった。侍医は王女に鎮静剤を飲ませたが、疲労のためかえって目が冴えて眠れなくなって、侍従がいないのをよいことに王女はひとりで街へ出て見る気になった。が、街を歩いているうちに薬がきいてきて広場のベンチで寝こんでしまった。そこへ通りかかったアメリカの新聞記者ジョー・ブラドリー(グレゴリー・ペック)は、彼女を王女とは知らず、助けおこして自分のアパートへ連れ帰った。翌朝、彼女が王女であることを知ったジョーは、これこそ特ダネ記事をものにするチャンスと思い、ローマ見物の案内役をひきうけた。アン王女はジョーの魂胆も知らず、まず床屋で髪を短く切らせ、1日中のびのびと遊び歩いた。ジョーの同僚のカメラマン、アーヴィングは、隠しもった小型カメラでぬけ目なく王女の行動をスナップした。一方、王女失踪で大使館は上を下への大騒ぎ、しかし、世間に公表するわけにも行かず、本国から秘密探偵をよびよせて捜査に当らせた。夜になってアン王女が遊覧船の上でジョーとダンスを楽しんでいるところへ秘密探偵が現れ、ジョーとの間に時ならぬ争いが起った。ジョーとアン王女は河にとびこんで追手の眼を逃れることができたが、その間に、2人の胸には深い恋ごころが起っていた。河べりの闇の中で、2人は熱い接吻をかわした。だが、この恋はとうてい望みがない、ジョーはアン王女を大使館に送りとどけ、特ダネ用のメモをこなごなに引きさいた。数日後、アン王女の新聞記者会見が大使館で行われたとき、アーヴィングはあのとき撮影したフィルムをそっと王女に渡した。そして、ジョーとアン王女とは、目と目を見合わせ、無言の別れを告げあったのであった。
1990年の画像 撮影:tonton3
スライドをスキャナーした画像です。
スペイン階段
トレビの泉
コロッセオ