「NHK日曜美術館」アートシーン
6月20日(日) 9:45AM(0H15M) NHKEテレ
鴨居玲展―Canoyの生きざま―
嘆きや悲しみ、孤独、独特の表情で描かれた。
描いたのは昭和を駆け抜けた画家、鴨居玲(1928-1985)。
いま、その生きざまを紹介する展覧会が開かれています。
遅咲きの画家として、31歳で安井賞を受賞。
一躍脚光を浴びると制作の拠点をフランスやスペインに移します。
そこで老人や酔っぱらいに自身の姿を重ねる独自のスタイルを確立します。
鴨居57歳の作品。ポケットに手を突っ込んだ気取りのない態度と、褐色の色彩が哀愁を漂わせます。
勲章に見立てたビールの王冠が自らの虚栄心を皮肉ったものでしょうか。
勲章を描いた半年後、自らの人生に幕を下ろします。
絶筆は赤い画面の中で遠くを見つめる人物像が描かれていました。
茨城県笠間市の笠間日動美術館美術館で7月18日まで。
(もちろん、笠間まで観に行くつもりです。)
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