佐藤泰志の「草の響き」を(再び)読みました。読むきっかけは、東出昌大主演で映画化されこのほど完成した、というニュースがあり、再び読んでみようと思いました。「草の響き」は、佐藤泰志の「きみの鳥はうたえる」に所収されている、わずか60数ページの作品です。
東出昌大、佐藤泰志原作「草の響き」で3年ぶり映画主演! 函館の街を黙々と“走る男”に
俳優の東出昌大が、夭折の作家・佐藤泰志の小説を斎藤久志監督のメガホンで映画化する「草の響き」に主演していることがわかった。北海道・函館のミニシアター「シネマアイリス」代表・菅原和博氏の企画・製作・プロデュースによるもので、菅原氏にとって佐藤原作の映画化は今作で5本目となる。
佐藤の没後30年となる昨年、映画製作が発表され、新型コロナウイルスの感染拡大の脅威にさらされながらも11月にクランクイン。オール函館ロケを敢行し、このほど作品が完成した。
ウィキペディアには、以下のようにあります。
『草の響き』(くさのひびき)は、佐藤泰志の『きみの鳥はうたえる』に所収されている同名小説を原作として、函館シネマアイリス代表である菅原和博の企画・製作・プロデュースにより2021年秋に公開予定の日本映画。監督は斎藤久志[1][2]、主演は『寝ても覚めても』以来3年ぶりの主演となる東出昌大。佐藤の没後30周年に当たる2020年に映画製作が発表された。2020年11月にクランクインし、オール函館ロケにより撮影が行われた。
精神を病み、妻と共に函館に戻ってきた男性が心の治療のために函館の街を走り続ける中で、路上で出会った若者たちと心を通わしていく物語。
本作で東出が演じるのは、精神に失調をきたし、ふるさとである函館に妻と戻った男・工藤和雄。働くことが出来ない彼は、精神科に通いながら、晴れの日も雨の日も精神の治療のために函館の街を走り続ける。そんな彼が、路上で出会った若者と心を通わすようになっていくことで何かが変わり始める、というストーリー。今回、東出を主演に抜てきした経緯として「若かりし頃の佐藤泰志の分身のような男が、函館の街を一人黙々と走る。そのイメージを考えた時に、東出昌大さん以外に思いつかなかった」と菅原プロデューサーは語っている。
以下、映画「草の響き」イメージ画像
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