小雨降るなか、五島美術館で「中国の陶芸展」を観てきました。
五島美術館は、2010年秋から改修のために休館していたが、2012年10月から再開しました。下にあげた「図録」は、開館50周年を経過してから初めての図版集です。再開館にあたって半年かけて実施した「新装開館記念名品展―時代の美」の図録でした。この展覧会では、五島美術館と大東急記念文庫から撰んだ蔵品を、以下のように4部に分けて、時代順に展示しました。
第1部 奈良・平安編
第2部 鎌倉・室町編
第3部 桃山・江戸編
第4部 中国・朝鮮編
「時代の美―五島美術館・大東急記念文庫の精華―第4部中国・朝鮮編」
展覧会期間―平成25年(2013)2月23日(土)~3月31日(日)
「図録」は、第4部中国・朝鮮編を収録してあります。その中で中国陶磁器は、唐時代から清までの数々の工芸美術で、国宝4件、重要文化財18件、あわせて70件が収録されています。
調べてみたら、僕は「陶芸の美―日本・中国・朝鮮」を観ていました。2010年7月となっていたので、改修工事にかかる前に観たということになります。「中国陶磁」の主要なものは、今回とほぼ同様のものが展示されていたように思います。「青磁鳳凰耳瓶(砧青磁)」は別格として、今回は特に金襴手のものが、派手で目立つし、なかなかよかったと思います。
「五彩透彫水注」は手がこんでいて堂々たる風格です。「五彩人物文水注」は持ち手までもが陶器でできている珍しい例です。案内はがきには「緑秞牡丹文鳳首瓶」が使われていました。今回は「中国の古鏡」が多数展示されていました。そのほとんどが重要文化財または重要美術品に指定されています。美術館の前庭に「善導寺型燈籠」が設置されていました。
中国の陶芸展
中国の古鏡―紀年鏡を中心に―
善導寺型燈籠
「館蔵 中国の陶芸展」
漢時代から明・清時代にわたる館蔵の中国陶磁器コレクション約60点を展観。戦国時代の計量道具から、唐三彩の壺、宋時代の砧青磁、明時代の青花・五彩まで、時代順に展示し、2000年にわたる中国のやきものの歴史を展望する。紀年鏡約30面も同時公開。
第四部中国・朝鮮編
五島美術館展覧会図録
編集:五島美術館学芸部
大東急記念文庫学芸部
発行:公益財団法人五島美術館
五島美術館
入場チケット
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