「ワタリウム美術館の外壁が大変なことになっている!」と聞いて、観に行ってきました。設計はスイス人建築家のマリオ・ボッタ、日本でただ一つの作品です。シンメトリカルで、横縞のデザインがひときわ目に焼き付きます。その外壁を全面、人の顔写真で埋め尽くされていました。
現在ワタリウムで開催されているのは「JR展 世界はアートで変わっていく」、フランスのアクティヴィスト&写真家のJRが、これまでの仕事、東北の被災地の400人の顔写真などを展示しています。巨大な顔写真が、通行人を見下ろしています。
そしてワタリウムの前にあるのが「東孝光自邸」でもある「塔の家」です。a966年竣工当時からほとんど変わっていません。変わっているのは周りの風景です。高い建物が次々にできて、「塔の家」はますます埋没しているかに見えます。しかし、「都市に住む」ということを、これほど強烈に主張している建築はほかにありません。
「ワタリウム美術館」設計:マリオ・ボッタ
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マリオ・ボッタ「アート・ギャラリー」スケッチと模型 (「a+u」1986年9月臨時増刊号より)
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「塔の家(自邸)」設計:東孝光
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「塔の家」各階平面図とアクソノメトリック (「建築家は住宅でなにを考えているのか」より)
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