ローマ法王が決まったときに、新法王が「フランシスコ1世」という名前だったことから、「アッシジのフランチェスコ」という記事を書きました。主としてアッシジの画像が中心の記事でした。その画像は、1990年夏のイタリア旅行の時のものです。さて、今回はシエナ、アッシジと来たら次はシエナです。同じく1990年夏のものです。しかも、金沢百枝・小澤実の「イタリア古寺巡礼」にも、池上英洋の「イタリア24の都市の物語」にも取り上げられています。
ここで取り上げたのは、一つは「カンポ広場と市庁舎」と、もう一つは「シエナ大聖堂」、つまり「サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂」です。シエナのシンボルでもあるカンポ広場は、世界で最も有名な広場で、ややすり鉢状に市庁舎に傾斜がつけられています。その動きのある広場を市庁舎の高い塔、マンジャの塔が引き締めています。広場にアプローチする路地の多くは、この高い塔に向かいます。
もう一つは「シエナ大聖堂」、イタリアゴシックの代表作の一つです。内外共に白と濃緑の大理石を用いた華麗な建築です。この建築は、1316年、当時世界最大の規模とするべく拡張計画が始まっていましたが、まもなく頓挫し、ファサードの基礎だけを造って計画は放棄されたままです。いまでも大聖堂の横にはその名残が残っています。
カンポ広場と市庁舎
サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂
過去の関連記事:
アッシジのフランチェスコ!
「イタリア古寺巡礼」
フィレンツェ→アッシジ
とんぼの本
発行:2011年9月25日
著者:金沢百枝 小澤実
発行所:株式会社新潮社
「イタリア 24の都市の物語」
光文社新書
発行:2010年12月20日
著者:池上英洋
発行所:株式会社光文社