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バチカン:新法王にフランシスコ1世 初の中南米出身

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バチカン:新法王にフランシスコ1世 初の中南米出身
【バチカン福島良典】ローマ法王ベネディクト16世(85)の退位に伴いバチカン(ローマ法王庁)で開かれていた法王選挙会議(コンクラーベ)は13日夜(日本時間14日未明)、アルゼンチンのホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿(76)を後継の第266代法王に選出した。法王名はフランシスコ1世。中南米出身の法王は初めて。新法王はスキャンダルで失墜したバチカンの権威の回復と、内部対立できしむ法王庁の立て直しに取り組む。欧州以外の地域から法王が誕生するのは第90代法王のシリア人グレゴリウス3世(在位731~741年)以来1272年ぶり。


法王は世界約12億人のキリスト教カトリック信徒の頂点に立つ最高位聖職者。フランシスコ1世は選出後、バチカンのサンピエトロ大聖堂のバルコニーから集まった信徒に「司教と人々による友愛と信頼の旅を始めよう」と呼びかけた。19日に法王として最初のミサをささげる。フランシスコ1世は世界のカトリック教徒の4割が暮らす中南米の期待を背負ってバチカンの運営にあたる。また、歴代法王の中で初めてのイエズス会出身者。

(毎日新聞:2013年03月14日)




僕がヴァティカン市国を訪れたのは2回、1990年夏と2004年春のことでした。もちろんヴァティカン美術館を観ること、システィーナ礼拝堂を観ること、そしてサンピエトロ大聖堂を観ることが目的でした。たった2回訪れただけなので、観ておくべき多くの美術品を見逃しています。まあ、それは仕方のないことですが、今回、新ローマ法王の選出で話題になったシスティナ礼拝堂は、しっかりと2度観てきました。システィナ礼拝堂には、いうまでもなくミケランジェロのふたつの偉大な傑作、天井に描かれている「天地創造」と、祭壇の後にある「最後の審判」が描かれています。


当代一の彫刻家として名高いミケランジェロに天井画「天地創造」を依頼したのは、ルネサンスの大パトロン、教皇ユリウス2世で、1512年、ミケランジェロ37歳のときでした。もともとミケランジェロは彫刻家として、教皇ユリウス2世の墓廟を制作するためにローマに呼ばれたのでしたが、その墓廟は資金難でたびたび中断、教皇の死後30余年後,、1505年にようやく完成、当初の構想よりも小規模なものになりました。また「最後の審判」を依頼したのは教皇クレメンス7世でした。しかし発注の翌年、クレメンス7世は急逝。その遺志を継いだのはパウルス3世で、作品の完成に尽力し、完成は1541年、ミケランジェロ66歳のときでした。








とんとん・にっき-vati1 「週刊・世界の美術館」

NO.4 2008.8.21

ヴァティカン美術館

発行:講談社










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