芸術の森公園は、その中に山梨県立美術館と山梨県立文学館をふくみ、随所に彫刻を配置した公園です(6.0ha)。バラ園や日本庭園、ボタン園もあり、手入れの行き届いた公園は四季折々の表情で、訪れる人々の目を楽しませてくれます。
ここでは山梨県立美術館の屋外に展示されている彫刻を取り上げてみたいと思います。その中でも特に注目されるのは「バルビゾンの庭」です。その入口にアンリ・シャピュの「ミレーとルソーの記念碑」が設置されています。その横の銘板に、以下のような“いわれ”が書かれていました。
J・F・ミレー(1814-1875 右)とTH・ルソー(1812-1867 左)はバルビゾン派の中心的存在として創作に励み、するレ田芸術作品を数多く残しました。このレリーフは、二人の功績を称えるために若い画家の発起によって制作され、1884年以降フォンテーヌブローの森の入口に置かれています。今回バルビゾン村のご厚意により原型からの忠三を許され、山梨県立美術館開館15周年を記念してここに設置をみたものです。ちなみに1850年頃、ルソーたちは政府が打ち出したフォンテーヌブローの森の開発計画に反対し、その結果美観保護林が設定され、これを記念する碑文もその傍らに添えられていました。これが国際的な自然保護運動の始まりとも言われています。1993年11月4日
山梨県立美術館の屋外に展示されている彫刻でもっとも注目されるのは、山梨美術館の正面に配置されているヘンリ・ムアの巨大なブロンズ彫刻「四つに分かれた横たわる人体」で、高さは台座を含めると213cmもあります。図録の解説には以下のようにあります。「彼は芸術活動を通じて一貫して横たわる像を造りつづけた。はじめは具象的なものからしだいに抽象的なものになって行き、当初1体であったものが年代を経るとともに2つ3つとわかれて行き、遂に4つに分かれた。「四つに分かれた横たわる人体」は、ムアの生涯のテーマが極度に抽象化し構成的なものになった、その到達点というべき作品である。」
他にもロダンやマイヨール、ブールデルやザッキンなど、興味深い作品が並んでいます。また生涯の親友であった舟越保武と佐藤忠良の作品も近くに並んでありました。
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編集・発行:山梨県立美術館©2006
制作:京都便利堂
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