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愛知県美術館で「クリムト 黄金の騎士をめぐる物語」を観た!

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愛知県美術館で、開館20周年記念 生誕150年記念「クリムト 黄金の騎士をめぐる物語」を観てきました。愛知県美術館へは開館してすぐに友人に連れられて行った記憶がありますが、なにを観たのかは覚えていません。ですから始めて行ったようなものです。「クリムト 黄金の騎士をめぐる物語」は、宇都宮美術館へも巡回することは知っていましたが、少しでも早く見たいと思い、名古屋まで行ってきました。ウィーン分離派展ポスターや、ウィーン工房の作品は過去に何度か観ているので、ここではほとんど取り上げていません。


今回、チャールズ・レイニー・マッキントッシュの「室内装飾の芸術家『芸術愛好者の家Ⅱ』」の設計図面(リトグラフ)が出ていて、興味を持ちました。またマーガレット・マクドナルド・マッキントッシュの「2枚1組の刺繍パネル」は、マッキントッシュが設計した「ヒル・ハウス」の室内装飾の一部であったと、図録に書かれていました。建築を始めた頃からマッキントッシュの設計した「グラスゴー美術学校」へ行ってみたいと思っていましたが、未だに実現していません。この歳になっても、憧れだけが募ります。


今回初めてウィーン大学大講堂の天井装飾画を原寸大で観ることができました。「神学」「哲学」「医学」「法学」が天井の4隅に配される予定だったというが、大学評議会を通じて文部大臣に講義の請願書が提出され、スキャンダルになりました。今回は「哲学」「医学」「法学」の3点が原寸大写真パネルで展示されていました。クリムトの代表作でもある「ベートーヴェン・フリーズ」部分の原寸大写真パネルが展示されていました。ウィーンの分離派館の地下にあるこの作品、壁画ですが、僕は行ったことは行ったのですが、観た記憶が抜け落ちています。


Ⅱ章では、今回の目玉、愛知県美術館所蔵の「人生は戦いなり(黄金の騎士)」が出ていました。デューラーの銅版画「騎士と死の悪魔」を下敷きにした作品といわれています。「ベートーヴェン・フリーズ」において人々を幸福へと導いた騎士は、「人生は戦いなり(黄金の騎士)」では、自らの芸術の理想を追求する芸術家の姿により明確に重ね合わされる、と図録では解説しています。また、クリムト作品としては異質な風景画「アッター湖畔」が出ていました。水面のさざ波を表現する短い筆致は、モネなどの印象派の手法を想起させます。


「ストックレー・フリーズ」下絵については、会場の最後に、原寸大写真パネルで展示されていて、写真撮影が唯一オーケーな箇所でした。ウィーン工房の作品については、ヨ-ゼフ・ホフマンの椅子を始め、さまざまな作品が展示してありましたが、小さな作品ですがやはりユーゼフ・ホフマンの「ブローチ」が好印象を持ちました。ジャポニスムとして鈴木基一の「秋草図」六曲一隻などが出ていました。


Ⅲ章では、オスカー・ココシュカのポスターや、版画集「夢見る少年たち」等の作品の他、「オイゲニア・プリマフェージの肖像」や「赤子(揺りかご)」など、クリムトらしい作品が並んでいました。



Ⅰ願いへのプレリュード―ウィーン工芸美術学校入学から分離派結成へ




Ⅱ黄金の騎士をめぐる物語―ウィーン大学大講堂の天井画にまつわるスキャンダルから「黄金の騎士」誕生へ




Ⅲ勝利のノクターン―クンストシャウ開催から新たなる様式の確立へ



「ストックレー・フリーズ」下絵、実物大複製での展示





生誕150年記念
「クリムト 黄金の騎士をめぐる物語」
ウィーンの世紀末美術を代表する画家グスタフ・クリムト(1862-1918年)。その甘美で装飾的なスタイルは、今なお多くの人を魅了し続けています。愛知県美術館の開館20周年を記念して開催する本展では、国内外のコレクションによるクリムトの油彩画約10点、素描約30点を中心に、クリムトと深く関わった工芸職人の生産組合ウィーン工房の作品などもあわせて展示します。愛知県美術館の所蔵するクリムト《人生は戦いなり(黄金の騎士)》は、様々な謎が秘められた作品です。本展では、「黄金の騎士」誕生の謎を解き明かす物語から、芸術家クリムトの歩んだ道をたどる物語へと皆さまをご案内します。この物語を通して、クリムト芸術の新たな面を発見していただけることでしょう。


「愛知県美術館」ホームページ


とんとん・にっき-kli1 生誕150年記念

「クリムト 黄金の騎士をめぐる物語」

図録

編集:愛知県美術館

    長崎県美術館

    宇都宮美術館

    中日新聞社

発行:中日新聞社

    ©2012




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オットー・ヴァーグナーの「ウィーン郵便貯金局」を観た!

グスタフ・クリムトの作品、と「実写版」!

映画「クリムト」を観る!


以下は、僕が手元に置いてよく眺めている本の一部です。順不同

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建築巡礼10
「世紀末の中の近代

オットー・ワーグナーの作品と手法」

著者:越後島研一

平成元年3月30日発行

丸善株式会社







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建築巡礼13

「ウィーンの都市と建築

様式の回路を辿る」

著者:川向正人

平成2年4月30日発行

丸善株式会社





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「世紀末ウィーンを歩く」

池内紀 南川三治郎

新潮社とんぼの本

発行:1987年3月25日





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図説「クリムトとウィーン美術散歩」

南川三治郎

河出書房新社

発行:1998年10月13日







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「KLIMT クリムト」

新潮美術文庫37

著者:飯田善国

編者:日本アートセンター

発行:昭和50年12月25日






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TASCHEN

「シーレ Schiele」

Egon Schiele 1890-1918

真夜中の魂

ラインハルト・シュタイナー

Benedikt Taschen









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