22日から4日間、金沢方面へ行く予定でしたが、何となく気が進まず、数日前に行き先を急遽変更、3日間の予定で名古屋と京都に行ってきました。とりあえず名古屋と京都に一泊ずつホテルを予約しただけで、あとは出たとこ勝負の小旅行でした。とはいえ、まずは愛知県美術館で「クリムト 黄金の騎士をめぐる物語」を観ること、細見美術館で「江戸絵画の至宝 琳派と若冲」を観ることが、名古屋・京都での目的でした。
名古屋へ行ったら、まずは昼は山本屋本店の「味噌煮込みうどん」、夜はあつた蓬莱軒の「ひつまぶし」を食べること。「味噌煮込みうどん」は名古屋の友人に連れて行ってもらい食べたことがありますが、「ひつまぶし」は初体験でした。そして近鉄の前のナナちゃんを見ること、ナナちゃんは愛・地球博のときに見ていましたが、再び見てきました。写真では何度も見ていましたが、日建設計がやった捻れた建築を実際に見ること。まあ、こんなささやかな目標は達成しました。もちろん愛知県美術館での「クリムト 黄金の騎士をめぐる物語」は、しっかりと観てきました。
京都の一日目は、細見美術館で「江戸絵画の至宝 琳派と若冲」を観ること、細見美術館へ行くのは初めてのこと、なんと前川さんの「京都会館」のすぐ近くにありました。小さいながらも地下までの吹き抜けを上手く使った美術館でした。残念ながら、外壁材がやや薄汚れてはいましたが。もちろん、「琳派と若冲」は、小品がほとんどでしたが素晴らしいものばかりでした。細見美術館については、2009年6月に日本橋高島屋で開催された「細見美術館開館10周年記念展 日本の美と出会う―琳派・若冲・数寄の心―」で僕は初めて知りました。以来、京都へ行ったらぜひ訪れて見たいと思うようになりました。去年、そごう美術館で京都 細見美術館展「都の遊び・王朝の美―美を愛でる、京を知る―」と「琳派・若冲と雅の世界」を観ました。
前川さんの「京都会館」、詳しいことは分かりませんが、どうも解体されるようです。
そうそう、京都で行ってみたい美術館と思っていたのが「清水三年坂美術館」、たまたま「鍛鉄の美―鐙(あぶみ)、鐔(つば)、自在金物」という展覧会をやっていました。僕は特に自在金物を観てみたくて、清水三年坂美術館へと行ってきました。自在金物はさすがに数は少なかったのですが、他に「蒔絵」や「七宝」など、素晴らしいものばかりでした。
さて京都の第二日目は、京都国立博物館で「特別展覧 国宝十二天像 密教法会の世界」を観てきました。同時開催として「成立800年記念 方丈記」がありました。国宝十二天像、いや、もう、第一室に展示されている「国宝十二天像」12幅をみただけで、ぐったりしてしまうほどでした。なにしろ国宝、重要文化財が目白押しですから、凄いのなんのって・・・。とはいえほとんど半分は分かりませんでしたが・・・。
京都国立博物館、切符売り場の辺りから、これは谷口建築だなと思いました。ちょうど「新館?」が工事中で、その設計は谷口吉生の名前が出ていました。実は金沢へ行こうと思ったのは、谷口さんが設計した「鈴木大拙館」を観に行きたかったからでした。以前、酒田の「土門拳記念館」へ行った時、雪が降っていたことがあるので、「鈴木大拙館」も、冬、雪が降っていてもいいかなと・・・。
他に京都では、偶然見つけたのですが、「茶道史料館」で「新春展 大松コレクション名品選 近代絵画と茶道具」、これが思っていた以上に素晴らしい展覧会でした。茶道具の他に、横山大観、前田青邨、川合玉堂、上村松園など、名だたる画家の日本画が展示されていました。また抹茶の接待もありました。そして次は近くにあった楽美術館で「楽歴代 春節会」なる展覧会を観てきました。田中宗慶作黒楽茶碗初雪、三代道入作黒楽茶碗早梅、六代左入作赤楽茶碗桃里、等々。
これまた偶然ですが、楽美術館のすぐ近くにあった岩元禄の名建築「西陣電話局」(1920年・大正9年)を観ることができました。岩元禄は伝説の建築家で、生涯に3作しか設計しなかったと言われています。29歳の若さで肺結核により死去。今回何度も通った原広司設計の「京都駅」も観てきました。「京都駅」はコンペの発表会の時も京都まで観に行きましたし、出来てからも何度か観に行きました。.ヤマトインターナショナルや、飯田市美術博物館など、原さんの建築も過去にあちこちと観て歩きました。
忘れていることもあるかと思いますが、とりあえず忘れないうちにここに書き留めておきます。詳細は後日、少しずつ載せる予定でおります。