たばこと塩の博物館で「たくみのたくらみ」展を観てきました。 タイトルからもおおよそ想像できますが、副題を見ると「きせる・たばこ盆・たばこ入れにみる職人の手技」とあり、チラシには「蒔絵師」「縫物師」「銀師」「角細工師」「青貝師」のイラストが載っています。観ただけでその凄さはわかりますが、今回は15ページほどのリーフレットが付いていて、写真付きで詳細な解説がなされていました。
ただの喫煙具と侮るなかれ、まさに用と美を兼ね備えた喫煙具の手技の妙、「職人芸」の極地といえます。「たくみのたくらみ」展は、八代目桂文楽の膨大なコレクションから始まります。
たばこ入れコレクター・八代目桂文楽
・賢勇婦女鏡大井子
・たばこときせるの深い仲
・描かれた「たくみ」たち
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・たたいて、曲げて、掘り出して
・世界の憧れ 青貝細工
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・奇妙 巧妙 奇巧の妙
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・素材の妙、木目を見る目
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・たばこ入れの素材、染織、更紗
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きせる・たばこ盆・たばこ入れにみる職人の手技
江戸時代初めから大正末まで、日本では細刻みたばこをきせるで嗜むのが主流でした。紙巻きたばこ(シガレット)とは違い、人々は、きせるの手入れをし、好みの銘柄の刻みたばこを手に入れ、火打石やマッチで火をつけ、手間ひまをかけて一服を楽しんでいました。きせるでの一服には、刻みたばこや火付け道具など喫煙に必要な道具をまとめておくたばこ盆が、外出時に携帯するためにはたばこ入れが必要でした。これらの喫煙具は実用品であるばかりでなく、たばこ盆は調度品、たばこ入れは装身具として持ち主のこだわりを反映するものでもありました。このため、人々はこぞって珍しい素材や凝った細工の喫煙具をあつらえました。緻密な彫りのきせる、絢爛豪華な蒔絵のたばこ盆、更紗や金唐革など舶来の素材を用いたたばこ入れ、手のひらサイズの着火具などには、日常で使うことを前提にしつつも、美を求める職人たちの手技の粋が詰め込まれています。今回の企画では、職人芸ともいうべき細工の数々に着目し、便利なだけでも、美しいだけでもない、「用」と「美」を兼ね備えた喫煙具を通して手技の妙をご紹介します。
「たばこと塩の博物館」ホームページ
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きせる・たばこ盆・たばこ入れにみる職人の手技
2012年11月17日~2013年1月14日
リーフレット
発行:たばこと塩の博物館
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