六本木の国立新美術館で「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」を見終わって、ロッカーに入れてあった荷物を取りに行ったところ、床に10センチ×5センチくらいの紙切れが落ちていました。周りを見渡しても誰もいません。手に取ってみると、「蒼龍唐玉堂 黒胡麻担々麺 @880」とあり、住所と電話番号も書いてありました。どうも女性の字のようです。
ちょうどお昼時、当たるも八卦当たらぬも八卦、一か八か、黒胡麻担々麺を食ってやろうじゃないかと、一念発起しました。実は僕は外ではほとんど麺類は食べたことがありません。麺類と言っても、たまには日本蕎麦は食べますが、いわゆるラーメン類は食べません。なにしろ麺類は好きじゃないのですが、なぜか黒胡麻担々麺をその時、無性に食べてみたくなった、というわけです。
行ってみたら、やはり“担々麺”がこのお店の名物のようですが、他にもいわゆる“らーめん”や、“餃子”類もあり、“定食”類もありました。家人は湯麺を、僕は黒胡麻担々麺を、そして餃子も一緒にたのみました。味は思っていた以上に美味しゅうございました。ふと壁を見ると、「キアヌ・リーブスのサイン」とデカデカと書いてありました。キアヌ・リーブスも黒胡麻担々麺を食べたらしい。
帰ってから調べてみると、「蒼龍唐玉堂」は、「紅虎餃子房」や「万豚記」を運営している「際コーポレーション」系列の中華料理店でした。