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ブリヂストン美術館で「ドビュッシー、音楽と美術」を観た!

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ブリヂストン美術館で「ドビュッシー、音楽と美術 印象派と象徴派のあいだで」を観てきました。行ったのは8月30日、いやはや、ブログに書くのが遅くなってしまいました。僕の苦手の分野は語学と音楽、これはもう決定的、コンプレックスの塊です。まあ、他に得意の分野がある、というわけではないのですが・・・。ブリヂストン美術館は、ほとんど毎回観に行ってます。僕の数少ないアートの「定点観測地点」である、と言っても過言ではありません。毎回、テーマ毎に、観やすく整理されて展示されているので、好きな美術館の一つです。


さて、今回のタイトルは「ドビュッシー、音楽と美術」、ドビュッシーは19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したフランスの音楽家、今年は生誕150年にあたるという。と言われても、すぐにはその曲名が出てきません。そこで「ユーチューブ」をあたってみよう、と思い立ちました。「アラベスク」「ベルガマスク組曲/前奏曲」「月の光」「水の反映」「夢想」「亜麻色の髪の乙女」等々、次々と出てきました。一曲一曲聴いてみました。


ピアノ曲が多かったようで、CMやドラマの挿入曲など、どれもどこかで聴いたことがあるような曲ばかりでした。「ユーチューブ」なので長い曲はないので、他にもドビュッシー音楽の代表曲があるのかもしれません。ドビュッシー初期の代表作「選ばれし乙女」は、イギリスの画家ダンテ・ガブリエル・ロセッティの詩「選ばれし乙女」に共感して作曲されたという。


会場の壁はいつもとが違って濃いブルー一色、タイトルの副題には「印象派と象徴派のあいだで」とあります。ドビュッシーはどちらかというと、象徴派の側だとどこかに書いてありました。また、突然、葛飾北斎が出てきたので驚きました。彼は北斎や歌麿、また仏像を自宅に飾っていたという。ジャポニズム・日本趣味との関係も見え隠れします。また「古代への回帰」がありましたが、つながりが僕にはよく理解できませんでしたが、ドビュッシーの名作「牧神の午後への前奏曲」や「ビリティスの3つの歌」、「デルフィの舞姫」に、古代美術の影響が見られるという。


「章立て」が20章もあり、会場で観ている時は、それはほとんど感じられませんでしたが、ブログを書く段になって始めて、やや細かすぎるように感じました。もちろん、ドビュッシーの音楽に関連した章立てなんでしょうが、肝心のドビュッシーの音楽を知らないのでやむをえません。しかし、いつものことながらブリヂストン美術館の豊富な所蔵品に加えて、今回は特にオルセー美術館やオランジュリー美術館の作品を加えて、約150点の作品で構成されています。他にブリヂストン美術館のコレクション展示が25点もあり、これだけの作品をじっくり観るためには、パース配分が難しいですね。



展覧会の構成は、以下の通りです。

第1章 ドビュッシー、音楽と美術
第2章 《選ばれし乙女》の時代
第3章 美術愛好家との交流-ルロール、ショーソン、フォンテーヌ
第4章 アール・ヌーヴォーとジャポニスム
第5章 古代への回帰
第6章 《ペレアスとメリザンド》
第7章 《聖セバスチャンの殉教》《遊戯》
第8章 美術と文学と音楽の親和性
第9章 霊感源としての自然-ノクターン、海景、風景
第10章 新しい世界



第1章 ドビュッシー、音楽と美術


第2章 《選ばれし乙女》の時代


第3章 美術愛好家との交流-ルロール、ショーソン、フォンテーヌ


第4章 アール・ヌーヴォーとジャポニスム


第5章 古代への回帰

第6章 《ペレアスとメリザンド》

第7章 《聖セバスチャンの殉教》《遊戯》

第8章 美術と文学と音楽の親和性

第9章 霊感源としての自然-ノクターン、海景、風景

第10章 新しい世界

オルセー美術館、オランジュリー美術館共同企画
「ドビュッシー 、音楽と美術 ー印象派と象徴派のあいだで」
クロード・ドビュッシーは、19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したフランスを代表する作曲家。「月の光」や交響詩「海」などの作品で知られています。ドビュッシーが生きた時代には、音楽や美術、文学、舞台芸術が、互いに影響し合い、時に共同で作品をつくり上げましたが、彼は作曲家の中ではその代表的な人物と言えるでしょう。本展はドビュッシーと印象派や象徴派、さらにはジャポニスム等の関係に焦点をあて、19世紀フランス美術の新たな魅力をご紹介するものです。オルセー美術館、オランジュリー美術館、そしてブリヂストン美術館の所蔵作品を中心に、国内外から借用した作品約150点で構成されます。なお、本展はドビュッシーの生誕150年を記念して、オルセー美術館とオランジュリー美術館、ブリヂストン美術館で共同開催いたします。


「ブリヂストン美術館」ホームページ


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