1988年9月31日から10月14日まで、建築士会主催の「ヨーロッパ5ヶ国建築視察旅行」に参加しました。視察の主たる目的は、ロンドンのテムズ河畔のドック群をまとめて再開発する「ドックランド再開発」と、フランス南部の新しく開発された低所得者層を対象とした保養地「ラングドック&ルション」を見ることでしたが、僕の仕事には直接関係がなかったこともあり、あまりピンとこない視察地でした。「ヨーロッパ5ヶ国」とは、イギリス、フランス、オーストリア、スペイン、イタリアの5ヶ国でした。もちろん建築視察でしたからその他の建築の視察も盛りだくさん、一気にヨーロッパの建築を見て回ることができました。
さて、その視察旅行、最初に着いたのがロンドンのヒースロー空港、夜だったこともあり、なんとなく暗いイメージでした。「ロンドンあれこれ 」と題して、次のように書いたことを思い出しました。
夜にヒースロー空港に着き、飛行機を降りたら、外はガンガン冷え込んでいました。ホテルで遅い夕食を食べていたときに流れていたのが、なんとPINK FLOYDのMONEY、ロンドンへ着いたんだな~と、大感激しました。そのホテルが、なんとハイド・パークの真ん前、朝起きてホテルの窓から外を覗くと、寒い中をリスが飛び回っていました。「お~、ここが第1回万国博覧会が開催されたハイド・パークか!ここにパクストンの設計したクリスタルパレス(水晶宮)が建っていたのか!」とまたまた感激しました。
ロンドンの建築では、やはり圧倒的だったのが、金融街シティーに屹立するリチャード・ロジャースの傑作「ロイズビル」でした。他に個人的な思い入れのある「バービカン再開発地区」、全体は打ち放しコンクリートながらけして無味乾燥ではなく、緑とうまく調和していた再開発でした。大英博物館は、ちゃんと見ると時間が幾らあっても足りないので、最も有名な「エジプトの間」を重点的に見ました。今までも日本で何度か大英博物展が開催されました。今も森アーツセンターギャラリーで「大英博物館古代エジプト展」が開催されています。
当時、クリスタルパレスやロンドン万国博覧会について色々調べていたり、友人がロンドンで設計事務所に就職していたり、なんといってもビートルズやローリングストーンズの発祥の地でもあるので、思い入れは深いのですが、残念ながら一度しか行ったことがありません。そのときに写した「ロンドン風景」、けっこうたくさんあるのですが、全部スライドです。「ロンドンオリンピック」が始まることもあり、その中からピックアップして、ロンドンの雰囲気がわかる画像を、下に載せておきます。
ロンドンバスとロンドンタクシー
ウェストミンスター宮殿(英国国会議事堂)
テムズ川とタワーブリッジ
タワーブリッジとロンドン塔
ロンドン塔
バッキンガム宮殿
ケンジントン公園のアルバート記念碑、他(?)
ロイヤル・アルバート・ホール
セント・ポール大聖堂
大英博物館
大英博物館、エジプトの間
大英博物館、ロゼッタ・ストーンとミイラ