東京藝術大学大学美術館で「近代洋画の開拓者 高橋由一」を観てきました。最初に行ったのは4月13日、残念ながら「高橋由一展」はまだ開催されてなくて、「春の名品展」だけを観てすごすごと帰ってきました。その後、古田亮の「高橋由一―日本洋画の父」(中公新書:2012年4月25日発行)を一気に読み、ブログにも載せました。この新書は、東京藝述大学大学美術館、山形美術館、京都国立近代美術館にて開催の「近代洋画の開拓者 高橋由一」展にあわせて出版が企画されたとし、また、由一の作品を鑑賞するガイドになれば幸いである、とありました。まさに「由一展」のガイドブックそのものでした。
そして「由一展」を藝大に観に行ったのは、5月16日でした。それから「ソウル旅行」などがあったので、やっと記事にできた、というか、画像を載せることができたというわけです。 “古田亮の「高橋由一―日本洋画の父」を読んだ!” に「由一展」の要点はほとんど書いているので、参照ください。ここでは展覧会の構成に従って、代表的な画像を以下に載せておきます。
展覧会の構成は、以下の通りです。
プロローグ 由一、その画業と事業
1. 油画以前
2. 人物画・歴史画
3. 名所風景図
4. 静物画
5. 東北風景画
「公式サイト 」によると、「高橋由一展」のみどころは、次の4つ。①公開期間が制限されている重要文化財「鮭」と「花魁」が全期間観ることができます。②誰もが見たことのある日本で一番有名な「鮭」を直に観て、意外な大きさと触ってみたくなるような迫真性に圧倒されます。③「日本最初の洋画家」が抱いた強い使命感、時代を先取りして奔走した生き様のすべてが紹介されています。④長野で発見された作品と、山形の旧家に伝わった作品が新たに由一の作品と確認されたものを画公開されています。
プロローグ 由一、その画業と事業
1. 油画以前
2. 人物画・歴史画
3. 名所風景図
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4. 静物画
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5. 東北風景画
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由一の美術館構想
「近代洋画の開拓者 高橋由一」
「鮭」や「花魁」(いずれも重要文化財)を描いた画家として知られている、明治時代を代表する洋画家、高橋由一の全貌を紹介する展覧会です。明治維新後に丁髷を落とし「由一」を名乗るところから、近代洋画の父と呼ばれる高橋由一の活躍がはじまります。この時すでに40歳を超していました。絵が好きで画家になりました、といった甘さは微塵もなく、洋画を日本に普及するのが自分の果たすべき使命だという強い自負にあふれていました。画塾を開き、展覧会を催し、美術雑誌を刊行し、ユニークな美術館建設構想も抱きました。日本には洋画が必要なのだ、ということを必死になって世間にうったえたのです。由一には留学経験がありませんが、本場の西洋画を知らずに写実に挑んだ男が生み出した油絵だからこそ、黒田清輝以降の日本洋画の流れとは一線を画す「和製油画」として日本的な写実を感じさせるのです。本展では、由一の代表作を網羅し、初期から晩年までの作品を一堂に紹介するほか、イメージソースとなった広重や司馬江漢らの作品、あるいは「由一史料」と呼ばれる文書類もあわせて展示し、「近代洋画の開拓者」高橋由一の魅力を探ります。
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「高橋由一―日本洋画の父」
中公新書
2012年4月25日発行
著者:古田亮
発行所:中央公論新社
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