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「中野京子と読み解く クリムトと黄昏のハプスブルク」!

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「中野京子と読み解く クリムトと黄昏のハプスブルク」を読みました。

 

大王朝が沈みゆく時、

人々は美とエロスと死の気配に溺れた

クリムト、シーレ、ヴィンターハルターら42点の名画と”ウィーン激動の時代”がスリリングに交錯する絵画エッセイ

 

十九世紀末のウィーンは黄昏時の美しさに輝いていた。ハプスブルク大王朝崩壊の予兆に怯えながら、誰も彼もそれに目をそむけてワルツに興じていた。興じつつ、エロスと死に満ちた絵画や小説に傾斜せずにおれなかった。クリムトはそうした時代の申し子である。

 

”本書は、時代の必然のように登場した画家とその他の世相や事件を、できる限り多面的に捉えようとする試みです”(あとがきより)

・・・15の章で「名画」と「歴史」と「人間」を読み解く

 

クリムト作品の図版のみを以下に挙げました。

 

「接吻」1907-08年
 

「旧ブルク劇場の観客席」1888-89年

 

「シェークスピア劇場」1886-88年

 

「医学(部分)」1899-1907年

 

「ダナエ」1907-08年

 

「ベートーヴェン・フリーズ(部分)」1902年

 

「エミーリエ・フレーゲの肖像」
1902年

 

「別荘の庭に立つクリムトとエミーリエ」
1910年撮影

 

「ピアノを弾くシューベルト」1899年

 

「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ1907年

 

「パラス・アテナ」1898年

 

「罌粟の野」1907年

 

「ヌーダ・ヴェリタス」
1899年

 

「希望Ⅰ」1903年

 

「死と生」1910-15年

 

「マフの貴婦人」1916-17年

 

中野京子:

北海道生まれ。作家、ドイツ文学者。2017年「怖い絵展」特別監修者。

西洋の歴史や芸術に関する広範な知識をもとに絵画エッセイや歴史解説書を多数発表。

著書に「名画の謎」「運命の絵」シリーズ(文藝春秋)、「そして、すべては迷宮へ」(文春文庫)、「怖い絵」シリーズ(角川文庫)、「名画と建造物」(KADOKAWA)、「愛の絵」(PHP新書)、「名画で読み解く12の物語」シリーズ(光文社新書)、「災厄の絵画史」(日経プレミアシリーズ)、「名画の中で働く人々」(集英社)など多数。

 

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手持ちのクリムト本

「図説 クリムトとウィーン美術散歩」

1998年10月23日初版発行

著者:南川三治郎

発行:河出書房新社

 

「もっと知りたい クリムト生涯と作品 改訂版」

2019年2月28日改訂版第1刷発行

著者:千足伸行

発行所;東京美術

 

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