ダニエル・ソカッチの「イスラエル 人類史上最もやっかいな問題」(NHK出版:2023年2月25日第1刷発行)を読みました。(再読)
実はこの本、以前にも読んだことがありました。ということで「再読」ということになります。
ダニエル・ソカッチの「イスラエル 人類史上最もやっかいな問題」を読んだ!
なぜ人口1000万未満の小国が世界のトップニュースに?
アメリカの福音派がトランプを支持するのはなぜ?
国際社会の一員として”この国”を
正しく理解するための入門書
イスラエルを知れば世界の構造が見えてくる!
2023年は、日本と中東の関係を大きく変えた1973年の石油ショックから50年、本書の直接のテーマである「イスラエルとパレスチナの和解」が実現したオスロ合意から30年にあたる。その節目の年に、中東の歴史を深掘りしたこの本は、まさに日本人が読むべき1冊である。(「解説」より)
中川浩一(元外交官、現三菱総合研究所主席研究員)
「イスラエルについてどう思う?」と唐突に質問されたら、あなたは何とこたえるだろう?教養人ほど、イスラエル・パレスチナ問題に白黒つける論陣を張る。だが、イスラエル人とパレスチナ人はどちらも正しく、どちらも間違っているというのが本当のところだ。どちらも、自分ではどうにもならない力の、お互いの、そして、自分自身の犠牲者なのである。それはどういうことなのか?本書はそれをあぶりだす試みである。第三者である私たちが、この世界で最も複雑で、やっかいで、古代から続く紛争に注意を払うべき理由、紛争の解決を求める人々を支援することが、中東のみならず世界にとっても重要である理由を語る物語である。
ダニエル・ソカッチ:
社会活動家。イスラエルの民主主義を名実共に達成させるためのNGO、「新イスラエル基金(New Israel Fund)」のCEO。同基金は宗教、出身地、人種、性別、性的指向にかかわらず、すべての国民の平等を確立すること、パレスチナ市民やその他の疎外されたマイノリティの利益とアイデンティティの表現および権利のための民主的な機会の保護、イスラエルが近隣諸国と平和で公正な社会を構築し維持することを目標に掲げて活動している。妻と二人の娘と共にアメリカ、、サンフランシスコに在住。
訳者 鬼沢忍:
翻訳家。訳書に、サンデル「これからの「正義」の話をしよう」「それをお金で買いますか」「実力も運のうち 能力主義は正義か?」、ワイズマン「滅亡へのカウントダウン(上)(下)」(いずれも早川書房)、クロス「Chatter(チャッター)」東洋経済新報社、共訳書にベッカート「綿の帝国」(紀伊国屋書店)、クリスタキス「ブループリント(上)(下)」(News Picksパブリッシング) など多数。
イラストレーター
クリストファー・ノクソン:
作家、ジャーナリスト、イラストレーターとして様々な分野で活躍するアーティスト。書籍の執筆とともに「ニューヨーク・タイムズ」「ニューヨーカー」等に寄稿するだけでなく、挿絵も多数提供している。