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ブレイディみかこの「ブロークン・ブリテンに聞け」を読んだ!

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ブレイディみかこの「ブロークン・ブリテンに聞け 社会・政治時評クロニクル2018-2023」(講談社文庫:2024年3月15日第1刷発行)を読みました。

 

はたしてこれでいいのか、

と誰もが思っている。

ではどうすればいいんか、

と共に施行する一冊。

――武田砂鉄(ライター)

 

「何かが壊れている」とみんなが思っている。

この国が「ブロークン」の元凶に手を付ける方向に動き出すとすれば、2024年はブリテンの修復が始まる年になるかもしれない。英国だけでなく、世界が「ブロークン」の状態から抜け出すために、この記録が何らかのヒントになればと願っている。(本書より)

 

ポスト・ブレグジットの英国もどうなるかわからないが、ポスト・エリザベス女王の英国も同じくらい不透明――そう記してから3年。EU離脱、女王逝去を経た「今」を伝える時評を文庫化に際し数多く収録。多様性とともに分断が進み、転換点を迎えつつある英国の姿が日本にも重なる、「地べたの社会学」決定版!

 

目次

はじめに

五年一昔

2018

君は「生理貧困、ミー・トゥー!」と言えるか

#芸術がウザくなるとき

ブレグジットとUKコメディ 1 右翼漫談のリバイバル

ブレグジットとUKコメディ 2 シュンという日本人キャラ

ブレグジットとUKコメディ 3 辛気臭い道徳の時代からの解放

英国英語はしちまんどくさい

エモジがエモくなさすぎて

シェイクスピア・イン・エモジ

パブvsフードホール構想に見る地べたの社会学 1

パブvsフードホール構想に見る地べたの社会学 2

緊縮時代のフェミニズム

モナーキー・イン・ザ・UK―Monarchy in the UK―その1

2019

モナーキー・イン・ザ・UK―Monarchy in the UK―その2

「Brexit:The Uncivil War」に見るエビデンスと言葉の仁義なき戦い

Who Dunnit? マルクスの墓を壊したやつは誰だ

「負債論」と反緊縮 グレーバーが「経済サドマゾキズム」と読んだもの

グレーバーの考察 労働者階級の「思いやり」が緊縮マインドを育てる

「UKミュージック」なるものの終焉

英国ワーキングクラス映画の巨匠が復活 ケン・ローチとシェーン・メドウズ

多様性はリアルでトリッキーで、ちょっとハード

 LGBT教育のもう一つの側面

「数学音痴」の弊害 英メディアが常に予想を外す理由

「さらば青春の光」とEU離脱

ブレグジットと英国王室の危険な関係(ちょっとしょぼいけど)

後戻りができないほどの後退

2020

闇落ちしなかったジョーカー 「ポバティー・サファリ」のロキについて

「言」とレゲイン 「プリズン・サークル」が照らす闇

閉じて開いて ブレグジット・ブリテンの次の10年

ザ・コロナパニック わたしを英国嫌いにさせないでくれ

コロナの沙汰も金しだい

ロックダウンのポリテックス 右やら左やら階級やら

そしてまた振り出しへ

あなたがニュー・ディールですって? 隔世の感にファックも出ない

2021 

女の階級 

計算ちがい 

コロナ禍と女性 

新旧ノーマル 

コロナと格差 

頼るのは自分という境地 「コロナ世代」若者の政治観

2022

禍は格差に帰結し、格差を食べて延命する

無給のケアラー

トリアノン官邸

ギグと自転車

戦車走るまで動かぬ英国 あふれるロシアの闇資金

不動産の解放

女性の命と格差

コントロール

庶民だけ大恐慌

与党は鈍感、野党は傍観 食べられないほどの貧困

英国はストの夏

暴動も辞さない?

草の根の力

困窮する庶民、連帯の機運 女王の棺に並んだ「あの列」

トラス政権の自壊

時代の下部構造

2023

すさまじく連合王国的なありさま

巣とは階級闘争

「緊縮2・0」地べたの抵抗 いよいよ我慢できぬ英社会

「鉄の女」とスナク

ついにアマゾンも

あさって

人間力の復活

恐ろしいデータ

医療制度とスト

インフレ制御

実験国家

三枚舌の国から

極右と住宅危機

哲学は何を変えることができるのか

あとがき

原点回帰 文庫版あとがきに代えて

 

ブレイディみかこ:

ライター・コラムニスト。1965年福岡市生まれ、96年から英国ブライトン在住。2017年、「子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から」(みすず書房)で第16回新潮ドキュメント賞受賞。18年、同作で第2回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞候補。19年、「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」(新潮社)で第73回毎日出版文化賞特別賞、第2回Yahoo!ニュース 本屋大賞ノンフィクション本大賞、第7回ブクログ大賞(エッセイ・ノンフィクション部門)などを受賞。著書は他に、「その世とこの世」「ヨーロッパ・コーリング・社会・政治時評クロニクル2014-2021」(岩波書店)、「私労働小説 ザ・シット・ジョブ(KADOKAWA)、「リスペクト――R・E・S・P・E・C・T」(筑摩書房)、「両手にトカレフ」(ポプラ社)など多数。

 

過去の関連記事:

ブレイディみかこの「女たちのテロル」を読んだ!

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ブレイディみかこの「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読んだ!

 

 


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