ブレイディみかこの「女たちのテロル」(岩波書店:2019年5月30日第1刷発行、2019年9月25日第3刷発行)を読みました。
文子、エミリー、マーガレット
生きる主権は我にあり
百年前にあった未来
無戸籍、虐待、貧困――どん底の境遇で育つなか、
体で思想を獲得し、国家と対決した金子文子(1903-1926))。
マッドで過激な武闘派サフラジェット(イングランド女性参政権活動家)、
エミリー・デイヴィソン(1872-1913)。
アイルランド独立を求めたイースター蜂起の凄腕スナイパー、
マーガレット・スキニダー(1892-1971)。
道徳や恋愛の呪縛を超え、
全力で生き、戦った、彼女たちが蘇る。
手足まで不自由なりとも
死ぬといふ、只意志あらば
死は自由なり
――金子文子
ブレイディみかこ:
ライター、1965年福岡市生まれ。96年から英国ブライトン在住。著書に「花の命はノー・フーチャー DELUXE EDITION」(ちくま文庫)、「アナキズム・イン・ザ・UK」「ザ・レフト――UK左翼セレブ列伝」(いずれもPヴァイン)、「ヨーロッパ・コーリング――地べたからのポリティカル・レポート」(岩波書店)、「THIS IS JAPAN――英国保育士が見た日本」(太田出版)、「子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から」(みすず書房、第16回新潮ドキュメント賞受賞)、「いまモリッシーを聴くということ」(Pヴァイン)、「地べたから見た英国EU離脱」(光文社新書)、「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」(新潮社)等。
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