土・炎・人―巧まずして生まれた造形
「古伊賀」は、桃山時代から江戸時代にかけて、今の三重県伊賀市で焼かれたやきものです。歪んだ形と、碧緑色の「ビードロ釉」、赤く焼きあがった「火色」、灰色のゴツゴツした器肌の「焦げ」が魅力の焼き締め陶器。古伊賀を代表する花生・水指の名品から、窯跡や消費地出土資料まで約90点を集めて展観します。
花生
水指
茶碗
「古伊賀 破格のやきもの」
図録
令和5年10月21日初版発行
企画・監修:五島美術館
発行所:株式会社淡交社
五島美術館ホームページ
公益財団法人 五島美術館 (gotoh-museum.or.jp)
東急グループの礎を築いた五島慶太〈古経楼/1882~1959〉が半生をかけて蒐集した古写経をはじめとする日本・東洋の古美術品を根幹に、昭和35年(1960)、東京都世田谷区上野毛に開館。
以来、年間6回程度の展覧会では、国宝5件、重要文化財50件を含む約5000件(2023年現在)のコレクションから各分野の代表作品を紹介し、特別展では毎回特色あるテーマを企画している。
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