川上未映子の「春のこわいもの」(新潮社:2022年2月25日発行)を読みました。
こんなにも世界が変わってしまうまえに、
わたしたちが必死で夢みていたものは――
感染症が爆発的流行を起こす直前、
東京で6人の男女が体験する、甘美きわまる地獄めぐり
世界忠が切望していた2年半ぶりの最新作、ついに刊行!
ギャラ飲み志願の女性、深夜の学校へ忍び込む高校生、
寝たきりのベッドで人生を振り返る老女、
親友をひそかに裏切りつづけた作家・・・
かれらの前で世界は冷たく変貌し始める。
これがたたの悪夢ならば、目をさませば済むことなのに
目次
青かける青
あなたの鼻がもう少し高ければ
花瓶
淋しくなったら電話をかけて
ブルー・インク
娘について
川上未映子:
大阪府生まれ。「乳と卵」で芥川賞、「ヘヴン」で芸術選奨文部科学大臣新人賞および紫式部文学賞、「愛の夢とか」で谷崎潤一郎賞、「夏物語」で毎日出版文化賞など受賞歴多数。「夏物語」は英、米、独、伊などでベストセラーとなり、世界40ヵ国以上で刊行が予定されている。世界でもっとも新作が待たれている作家のひとり。他の作品に「すべて真夜中の恋人たち」、「あこがれ」、「ウィステリアと三人の女たち」、「みみずくは黄昏に飛びたつ」(村上春樹との共著)などがある。
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