佐伯一麦の「Nさんの机で ものをめぐる文学的自叙伝」(田畑書店:2022年4月25日発行)を読みました。佐伯一麦の著作は、けっこう読んでいます。
作家生活30年目にして初めて持ったオーダーメイドの机。
山形の家具職人・Nさんの手になる机に向かい、
振り返る文学的半生――当代きっての私小説作家が
ものの記憶にからめて綴った滋味あふれるエッセイ!
目次
机
筆記具
ワープロとパソコン
電鍵
流行歌
煙草
スーツケース
酒 グロッグ
ウィスキー
日本酒
ビール
その他の酒
お灸
陶磁器
カメラ
刃物
マネキン
林檎
梨
無花果
蜜柑
ジャケット
革ジャン
ビニジャン
机の上の小物たち
眼鏡
靴
作務衣
辞書
図鑑
カレンダー
コーヒーメーカー
茶筒
点滴
煎餅
オーディオ
鳥のバッジ
チーズスライサー
印伝
マンホール
庭木 椿
山法師
山篩
山椒
合歓
枇杷
ドクダミ
チーゼルと時計草
象の栓抜き
藍染の暖簾
手のひらの鉛筆の芯
ピークフローメーター
風呂敷
畳
手紙
鞄とリュック
マフラーとセーター
椅子
あとがき
佐伯一麦(さえき かずみ):
1959年、仙台市生まれ。仙台第一高校卒。雑誌記者、電気工など様々な職に就きながら、84年、「木を接ぐ」で海燕新人文学賞を受賞する。90年、『ショート・サーキット』で野間文芸新人賞、91年、『ア・ルース・ボーイ』で三島賞、97年、『遠き山に日は落ちて』で木山捷平賞、2004年、『鉄塔家族』で大佛賞、07年、『ノルゲ Norge』で野間文芸賞、14年、『還れぬ家』で毎日芸術賞、『渡良瀬』で伊藤整賞をそれぞれ受賞する。ほか著書多数。近著に『アスベストス』がある。
過去の関連記事:
佐伯一麦×小川洋子「川端康成の話をしようじゃないか」を読んだ!