小川洋子の「からだの美」(文芸春秋:2023年3月10日第1刷発行)を読みました。
朝日新聞に「折々のことば」という記事が載っています。
そこで観たのが、4月7日と4月8日の小川洋子の記事でした。
そこで初めて「からだの美」という本が出ているのを知りました。
それにしても、小川洋子の随筆、というか、エッセイは、絶品です。
魂は身体の細部にこそ宿る。
隠された美を掬い取り、やわらかに照らし出す。
極上の随筆16篇。
イチローの肩、羽生善治の震える中指、
ゴリラの背中、高橋大輔の魅惑的な首、
ハダカデバネズミのたっぷりとした皮膚のたるみ、
貴ノ花のふくらはぎ、赤ん坊の握りこぶし
――身体は秘密に満ちている。
「文芸春秋」大好評連載