うらわ美術館で「奇想の絵師 歌川国芳」を観てきました。
歌川国芳(寛政9~文久元年/1797~1861年)は、「豊国にかほ(似顔) 国芳むしや(武者) 広重めいしよ(名所)」(『江戸寿那古細撰記』、嘉永6年/1853年)という言葉のとおり、幕末浮世絵界の人気を分けあった歌川派三人(広重、国貞(三代目豊国)、国芳)の一人です。斬新かつ豊かなアイデアを次々と出し続けた国芳は、当時の浮世絵界を活性化させただけではなく、劇画のルーツとも言われるなど、後世にも多大な影響を及ぼしました。そんな国芳に対する近年の再評価は特に目覚ましいものがあります。本展は、国芳の代表作をはじめ、戯画、洋風の風景画、貴重な肉筆画など約160点の作品をとおして、その多彩で変化に富んだ画業を紹介するものです。
展覧会の構成は、以下の通りです。
第一章 武者絵のはじまり・豪傑・合戦の図
第二章 ヒーローの妖怪退治・怨霊・幽霊
第三章 ダンディ 役者と伊達男
第四章 洒落とユーモア 擬人パロディ(猫・狐・狸など)
第五章 粋のファッション・鉄火肌の女たち
第六章 洋風実験二十四考・洋風表現の風景画
第七章 歴史物語と忠臣蔵など
第八章 国芳と一門たち
第九章 肉筆
以下、第一章から第三章までをその1、第四章から第六章までをその2、第七章から第九章までをその3とします。
第一章 武者絵のはじまり・豪傑・合戦の図
第二章 ヒーローの妖怪退治・怨霊・幽霊
第三章 ダンディ 役者と伊達男
「浮世絵師 歌川国芳展」
監修:
中右瑛(国際浮世絵学会常任理事、洋画家(行動美術協会会員))
稲垣進一(国際浮世絵学会常任理事、日本大学芸術学部大学院講師)
恵俊彦(洋画家(日本美術家連盟会員)、国際浮世絵学会会員)
企画・編集:
株式会社アートワン
発行:
株式会社アートワン