「文庫で読む100年の文学」(中公文庫:2023年5月25日初版発行)を読んだ、と書くべきところ、概要とはいえ100冊分読むのは至難の業、とても読めるには至っていません。ざっと項目だけを追って、それでも大変、なにしろ100冊ですから…。ということで、紹介だけにしておきます。
それにしても、自分が読んだことのある本が取り上げられていると、してやったり、といった気分になるものです。
編者は3人、沼野允義、松永美穂、阿部公彦です。
この本は、「文庫×世界文学 名著60」という読売新聞でのリレー連載コラムをもとに3人の編者が中心となって、全60冊を選びそれぞれの本について作家や研究者など、様々な人たちに解説を書いてもらおうというもの。
そこで現代日本文学を読売新聞文化部記者としてずっと追って来た待田暜普哉さんがさらに日本から40冊を選び出して追加し、海外と日本を合わせて全100冊の構成とした。
21世紀に読み継いでいきたい文学とは。第一次世界大戦直前から現代まで100年の海外文学60冊、日本文学40冊を、文庫本限定でセレクト。現代文学の最前線に立つ作家、翻訳家、文学者ら53名が愛の記憶、歴史と社会、生命のきらめき、想像力の冒険のジャンルごとに解説する。”ポケットに入れられる世界文学全集”の提案。
本書に登場する本 目次