佐藤友則/島田潤一郎の「本屋で待つ」(夏葉社:2022年12月25日第1刷発行)を読みました。
その前に、BURUTASにこんな記事が…。
〈夏葉社〉代表・島田潤一郎の1泊旅。旅先で、いつも通りの読書。日常が最高の贅沢に
大分/佐伯市ほか
旅先で、いつも通りの読書。日常が最高の贅沢に!
僕にとって読書は日常的な行為。だから非日常的な旅の中で本を読むことはとてもリッチな体験です。その贅を極めるなら大分へ。大分市には〈カモシカ書店〉に〈Bareishoten〉と洒落たブックカフェ、佐伯市には老舗〈根木青紅堂書店〉と、いい本屋が揃う。
どの書店も普段は気が進まなくとも、旅先だからチャレンジできる硬派な本を揃えているのがいい。そこで買った本をどこで読むか?温泉宿も風情があるし、別府から佐伯まで海沿いを走る電車内もオツ。鈍行で約2時間本を読み、ふと目を上げた時に見える絶景ときたら!最高の「読書旅」です。
さて、佐藤友則の「本屋で待つ」、
町の人たちがなんでも相談にくる山間の本屋、「ウィー東城店」。地域の小売店の可能性と、そこで成長する若者たちの姿を描く。
この物語は僕が話したこと九割と島田さんが想像して書いてくれたこと一割でできています。その一割がこの物語に命を吹き込んでくれました。
手品をする、タバコを売る、文房具を売る、CDを売る、写真の焼き増しをする、年賀状を印刷する、エステルームを併設する、化粧品を販売する、学校に行けなくなった子供の面倒を見る、ありとあらゆることをする・・・。
いつしかスタッフの多くが引きこもりを経験した人達で構成されるようになりました。でも今が一番優しい雰囲気の会社になりました。不思議ですよ、会社の数字もだんだんと良くなっていったのです。より良くなることを信じて待った現在地です。
こんなの想像だにしていませんでした創造なんてできるはずもないことでした。帰ってきた頃を思えば。もっと言えばパチンコ屋に入り浸ってタバコを吹かしながら缶コーヒーをすすっていた頃のことを思えば。
朝日新聞に「書店空白地帯広がる」という記事が…。
「まちづくりの拠点に」として、「カフェやコンビニ併設」とあります。
「ウィー東城店」と通じるようでもあります。
朝日新聞:2023年4月3日
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