テレビで放映していたので、ジョージ・スティーヴンス監督の「アンネの日記」を観ました。高名な作品、観たのは初めてです。
「アンネの日記」増補新訂版、600ページ弱の分厚い文庫本、飛び飛び拾い読みはしていますが、しっかり読んだとは言えません。
小川洋子の「アンネ・フランクの記憶」、1998年刊行の文庫本、これはしっかり読みました。小川洋子はあちこちにアンネ・フランクのことを書いています。
僕がオランダへ行ったのは2011年4月、12年前のことです。アムステルダムではもちろんアンネたちが隠れていた本棚の裏側から入る「隠れ家」の「屋根裏部屋」も観て来ましたし、ブログにも書きました。
映画は「アンネの日記」に忠実に描いていますが、それにしても映像では「重い映画」でした。アンネの家族他総勢8人が、2年以上も暮らしていたというのは想像を絶します。
「隠れ家」のあった建物の内部
シネマ「アンネの日記」
2023年4月4日(火) 1:00PM(2H52M) NHKBSプレミアム
以下、KINENOTEによる。
解説:
日本でも翻訳出版されて好評を博したアンネ・フランクの『アンネの日記』の映画化。製作・監督は「ジャイアンツ」のジョージ・スティーヴンス。脚色は「ある微笑」のフランセス・グッドリッチとアルバート・ハケット。撮影を「ジャイアンツ」のウィリアム・C・メラーが担当し、音楽はアルフレッド・ニューマン。出演は新人ミリー・パーキンス、ジョゼフ・シルドクラウト、シェリー・ウィンタースら。
あらすじ:
1945年、ナチ占領下から解放されたアムステルダム。強制収容所を出たオットー(ジョゼフ・シルドクラウト)は、想い出の屋根裏部屋に戻って来た。そこで娘アンネ(ミリー・パーキンス)の書いた日記をみつけた。日記は1942年7月9日から始まる。アンネの父オットーはユダヤ人で、母はオランダ人だった。姉マーゴット(ダイアン・ベーカー)とアンネはドイツで生まれた。ヒットラーが政権をとるとユダヤ人の排斥が始まった。アンネ一家は親友のバン夫妻と息子ピーター(リチャード・ベイマー)と共に、オランダへ亡命した。隠れ家の屋根裏部屋の下は香味料工場で、オットーは家族にいろいろと注意を与えた。姉妹はピーターと親しくなった。両親は耐乏生活に苦労した。戦争は連合軍側に有利になった。その頃、家主のミープ(ドディ・ヒース)がオットーに1人同居人を入れてくれと頼みにきた。彼はデュッセル(エド・ウィン)というユダヤ人の歯医者だった。デュッセルは一家の人々に、ナチのユダヤ人殺害の話をした。アンネはその話を聞き、ある晩夢を見て悲鳴をあげた。毎年12月に行われるユダヤ人のハヌカ祭が、屋根裏でささやかに開かれた。アンネは父に手編みのマフラーの贈物をした。その時、階下で物音を聞いた。泥棒が入ったらしい。おびえたアンネはピーターに抱きついた。デュッセルはピーターが音を立てたと彼を責めた。泥棒が捕まった時、その物音から自分たちの所在がばれるのを恐れたからだ。新年を迎え、アンネも女性らしくなった。ある日、階下の倉庫で働いているカールという男が、屋根裏部屋のことで階下のクラレルを脅迫した。アンネとピーターは愛し合うようになった。アメリカ軍がイタリアに上陸すると、ピーターは自由オランダ義勇軍に参加するといった。ある日、ミープが盗まれたタイプライターのことで、アンネたちの所在がゲシュタポに知られたことを告げにきた。8月のある日、遂に来るべきものが来た。サイレンを鳴らした警察の車が階下に止った。今はすべてを覚悟したアンネは、ピーターに別れの、そして最後の接吻をした。人間の善意は永遠に失われないことを信じて、アンネは死の収容所に向かうのだった。
以下、テレビの画像から。
「アンネの日記」増補新訂版
文春文庫
2003年4月10日第1刷
2018年7月15日第34刷
著者:アンネ・フランク
訳者:深町眞理子
発行所:株式会社文藝春秋
「アンネ・フランクの記憶」
角川文庫
平成10年11月25日初版発行
令和2年4月20日9版発行
著者:小川洋子
発行:株式会社KADOKAWA
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