「バグダット・カフェ」ニュー・ディレクターズ・カット版を(再び)観ました。 再び、と言うのは、またまたテレビで放映されていたからです。
シネマ「バグダット・カフェ」
ニュー・ディレクターズ・カット版
2023年3月16日(木) 1:00PM(1H49M) NHKBSプレミアム
以下、2007年12月28日の記事をそのまま再掲します。
「バグダッド・カフェ」ニュー・ディレクターズ・カット版を観た!
ただし、画像のみ新しくし、大きくしました。
また、これとは別に、ブログにアップしています。
「バグダッド・カフェ ニュー・ディレクターズ・カット版」を観た!
パーシー・アドロン監督の「バグダッド・カフェ」は、僕はもう何度も観ています。新作としてはなぜか見逃したのですが、その後、何度となくビデオやDVDを借りて観た作品です。哀愁の漂う主題歌の「コーリング・ユー」は、一度聞いたら耳に残る、映画音楽の傑作でしょう。今回観に行ったのは渋谷のユーロスペース、夜9時からでした。なにしろこの映画は、ユーロスペースでは、午前10時と午後9時の2回しか上映していません。来週からは午前10時からのみの上映になります。夜9時とはいえ、渋谷にとってはまだ宵の口、思っていた以上にたくさんの人が入っていました。
久しぶりに僕は「大満足」した映画でした。今まではドイツ人の太った女性ジャスミンが主人公の映画だと思っていました。しかし今回見直してみると、この映画は結局は女性が主役の映画、一見対照的な二人、ジャスミン(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)とブレンダ(CCH・パウンダー)はつまりは合わせ鏡のような存在、相補的な関係とも言えるでしょう。登場人物は一人として余計な人はいません。トラック野郎相手の女刺青師デビー(クリスティーネ・カウフマン)、ハリウッドから流れてきたカウボーイ気取りの画家ルーディ(ジャック・パランス)、すべての人が上手く絡み合ってこの作品を支えています。ジャック・バランスは、「グラン・トリノ」のクリント・イーストウッドとダブって見えました。インディアン風の警察官も、いい味を出してました。
「バグダッド・カフェ」は、まさに「砂漠の中のオアシス」、こういうものがあったらいいなと多くの人が思う、「ユートピア」を描いたものかも知れません。ジャスミンとブレンダが、ミュージカル仕立てで踊りながら手品をするとことは、カフェのお客さんたちも大いに盛り上がりますが、フェデリコ・フェリーニの映画にも通じるところがあります。また、画家のルーディが描くジャスミンは、ボテロを思わせます。ルーディが告白するラストは、なかなか憎いオチだと言えるでしょう。
以下、とりあえず「シネマトゥデイ」より引用しておきます。
チェック:
アメリカ西部の砂漠のモーテルに集まる個性的な人々と、ドイツから来た旅行者の交流を描き、世界中に熱狂的なファンを生み出した傑作がニュー・ディレクターズ・カット版として復活。美しい映像とともに鮮烈な印象を残す主題歌「コーリング・ユー」はアカデミー賞最優秀主題歌賞にノミネートされ、多くの人々を魅了した。製作から20年、パーシー・アドロン監督自らが再編集、色と構図(トリミング)を新たに調整し直し、現代によみがえらせた不朽の名作をスクリーンで堪能したい。
ストーリー:
アメリカ西部の砂漠の真ん中にたたずむ寂れたモーテル、バグダット・カフェに、夫とけんか別れしたドイツ人旅行者ジャスミン(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)がたどり着く。不機嫌な女主人ブレンダ(CCH・パウンダー)が営む店は変わり者ばかり集まり、いつも気だるいムードが漂っていた。ジャスミンが現れてから、店に集う皆の心が癒やされていく……。
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