朝日新聞の毎週火曜日連載の「美の履歴書」で、池田満寿夫の版画「愛の瞬間」が取り上げられていました。
画家、芥川賞作家、陶芸家、テレビタレント。そんないくつもの顔を持つ池田満寿夫はしかし、何よりも版画で国際的評価を確立した表現者だった。本作は、1966年のベネチア・ビエンナーレで大賞を受けた時の出品作の一つ。銅版画を学び始めてからおよそ10年、32歳の若さでの快挙だった。
生前に分野を超えて多才ぶりを発揮した半面、没後の再評価があまり進んでいないとの指摘もある。
朝日新聞:2023年2月21日
「とびたつとき 池田満寿夫とデモクラートの作家」
和歌山県立近代美術館2階展示室
2023年02月04日(土)~2023年04月09日(日)
宇都宮、長野、広島の各市に巡回予定。
池田満寿夫が1997(平成9)年に亡くなって四半世紀がたとうとしています。彼の版画作品がどれほどまでに世界で評価され、また彼が芸術家としての道をどれだけ情熱的に歩んだか、今日あらためて問いかけることには大きな意味があると思われます。
池田満寿夫は1934(昭和9)年に旧満州国・奉天で生まれ、終戦の年に父母と共に長野に引き揚げました。高校を卒業後、画家を志して上京。しかし東京藝術大学を3回受験するも失敗。そうした頃、1955年に靉嘔(あいおう)に出会い、彼を通じて瑛九(えいきゅう)や美術評論家の久保貞次郎を知ることになります。
「池田満寿夫20年の全貌」
編集:美術出版社企画室
発行:美術出版社
発行日:昭和52年11月3日
「池田満寿夫 知られざる全貌」
展覧会図録
編集:いわき市立美術館(竹内啓子)
千葉市美術館(浅野秀剛)
東京オペラシティアートギャラリー(堀元彰)
池田満寿夫美術館(中尾美穂)
広島市現代美術館(小橋祥子、西山恒彦)
毎日新聞社(浜田重幸、山崎剛)
発行:毎日新聞社2008
「文筆家・池田満寿夫の本」
ほとんど持っていましたが、
押入れの奥に入っていて見つかりません。
図録ももう数冊あったような?
「思考する魚」
初版発行:1974年11月25日
三版発行:1976年4月1日
著者:池田満寿夫
発行所:番町書房(主婦と生活社内)
「エーゲ海に捧ぐ」
昭和52年4月30日初版発行
昭和52年7月25日7版発行
著者:池田満寿夫
発行所:株式会社角川書店
「日付のある自画像」
発行:昭和52年9月12日初版
著者:池田満寿夫
発行所:株式会社講談社
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