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吉本ばななの「私と街たち(ほぼ自伝)」を読んだ!

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吉本ばななの「私と街たち(ほぼ自伝)」(河出書房新社:2022年6月30日初版発行)を読みました。

 

この先、甲州街道を車で走っているときに

きっとこの本を思い出す。

寂れた海辺の街も、下町の居酒屋も、袋小路のアパートも。

ばななさんの記憶が私の記憶にもなってしまった。

記憶の連鎖。―――小泉今日子

 

”街に自分だけの歴史が積み重なり、深い色になっていく。

その塗り絵が極まったころ、

自分もまたそれごとこの世から去っていく。

濃くなった心の地図を残して”(本文より)

 

子どもの頃に遊んだ街、青春を過ごした街、父の死を見送った道――。

「東京」から時代を描き出す、”ほぼ自伝”エッセイ集。

 

もしもし下北沢

波はじわじわとやってきた。最初はお肉屋さんとお米屋さんがなくなった。次に個人経営のちゃんとしたバーやカフェや飲食店がじわjわ減った。戦後の雰囲気が残る駅裏のバラックみたいな店も取り壊された。上から見るとびっくりするくらいボロボロで火事なんて起きたら一発アウト、という感じの路地だったので無理もないと思うけど、あそこを抜けていくときの独特なお祭り感が好きだったので淋しかった。

 

「シモキタらしさ回復 個性ある”商店街”に」!

下北沢線路街 reloadがオープン!

 

目次

まえがき

甲州街道はもう春なのさ

この世の果て

初恋の謎

階層をたどる道

デッドエンドの思い出

もしもし下北沢

暮らしているのに住んでない

とても遠いところ

ほんとうの地図

成孔さんとあの窓と

 

吉本ばなな:
1964年東京都生まれ。87年「キッチン」で海燕新人文学賞を受賞し、デビュー。

88年、「ムーンライト・シャドウ」で第16回泉鏡花文学賞、89年、「キッチン」「うたかた/サンクチュアリ」で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年「TUGUMI」で第2回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。他の著書に「アムリタ」「フリント南米」「出っとエンドの思い出」「鳥たち」「ミトンとふびん」「吹上奇憚」シリーズなど。著作は海外三十カ国以上で翻訳出版され、海外での受賞も多数。国内外問わず多くのファンに支持されている。

 

過去の関連記事:

吉本ばななの「ミトンとふびん」を読んだ!

 

その後、購入した吉本ばななの本

 

「キッチン」

新潮文庫

平成14年7月1日発行

令和4年4月20日30刷

著者:吉本ばなな

発行所:株式会社新潮社

 

「TUGUMI」

中公文庫

1992年3月10日初版発行

2022年4月10日41刷発行

著者:吉本ばなな

発行所:中央公論新社

 

「イヤシノウタ」

新潮文庫

平成30年11月1日発行

令和4年9月20日6刷

著者:吉本ばなな

発行所:株式会社新潮社

 
下北沢と縁の深い鮎川誠さんが
お亡くなりになりました。
朝日新聞:2023年1月31日
 

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