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コレットの「シェリ」を読んだ!

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コレットの「シェリ」(岩波文庫:1994年3月16日第1刷発行、2019年4月15日第22刷発行)を読みました。

 

僕は、キーラ・ナイトレイ主演の映画「コレット」は観ています。

ワッシュ・ウェストモアランド監督、キーラ・ナイトレイ主演の「コレット」を観た!

 

コレットの「シェリ」については、「とっておきの一冊を見つけたい」のmasaecoさんさんの記事で知りました。以下のように書いてます。

 『シェリ』コレット

今回読んだのは50歳を迎えようとする女性と25歳の青年のお話おねがい

コレットの『シェリ』はフランス文学の古典的名作。映画も見たかったな。

 

さて、コレットの「シェリ」とは?

薔薇色のレースに彩られた寝室の中,女はベッドに横たわり,姿見に映る美しい青年の姿をみつめている――.五十歳を迎えようとする元高級娼婦と,シェリ(いとしい人)と呼ばれる親子ほども年の違う若者との息詰まるような恋.ジッドが「一か所として軟弱なところ,冗漫な文章,陳腐な表現もない」と賛嘆したコレットの最高傑作.

 

あのアンドレ・ジットがコレットに私信を寄せた、という。

「シェリ」を一気に貪り読みました。何と素晴らしい主題を掴まれたことでしょう! しかもそれを、素晴らしい知性と、見事な筆力と、肉体のもっとも秘められた事柄についての深い洞察をもって、示された・・・。。初めから終わりまで、一カ所といって、軟弱なところ、冗漫な文章、陳腐な表現がありません。

 

怒りのために眉が鼻の付け根に収斂し、睫毛で武装した目がひとしお大きくなって尊大な光があふれ出し、唇の傲慢ですがすがしいカーブが軽く開かれた。レアは自分の大好きな風情の彼、反抗したのち手懐けられ、鎖で縛られてはいないけれど自由を行使することも知らぬ青年を見て思わず微笑んだ。彼女が彼の若々しい頭に手をおくと彼はわずらわしげに首をふった。彼女は獣をなだめるかのようにささやいた。

「さあ・・・さあ・・・どうしたの・・・いったいどうしたっての・・・」

 

すでに六年もつづいたこの関係―養子のような関係、と誠実にものを見たがる彼女はときに言うのだが――彼女が誇りにしているのはたしかだった。

「お祝いね・・・」とレアはくり返した。「シェリを結婚させるなんて・・・とんでもないことだわ、そんなこと…非人道的よ・・・シェリに若い娘をあたえるなんて牝鹿を猟犬の群れに追いこむようなものじゃない・・・みんなシェリがどんな男か知らなあいんだから」

 

2019-06-09 とんとんにっき2

ワッシュ・ウェストモアランド監督、キーラ・ナイトレイ主演の「コレット」を観た!

 

コレットの珠玉の作品

 

 


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